新築のカーテン選びのコツ!ブラインドとどっちがおすすめ?

新築のカーテン選びは、どんな色やデザインするか、迷う人も多いでしょう。見た目だけでなく、性能にもこだわると、光の入り方や断熱性も変わります。また、ブラインドなど、ほかのアイテムも気になりますよね。今回は、新築のカーテン選びのコツと窓まわりアイテムの種類をご紹介し、ブラインドとどっちがおすすめかも解説します。

新築のカーテンの種類

一戸建てを新築すると、窓にカーテンなどが必要になります。まずはカーテンをはじめ、窓まわりアイテムの種類をご紹介します。

・ドレープカーテン

ゆったりとしたヒダのある、厚地のカーテンのことです。既製品にも多い、もっとも一般的なタイプのカーテンです。デザインや性能のバリエーションが豊富で、素材やヒダの数などによっても印象が変わります。ヒダのタイプは、柄をはっきりと見せられるフラット、シンプルな印象の1つ山ヒダ、程よいボリューム感のある2つ山ヒダ、高級感のある3つ山ヒダの4種類になります。レールにも種類があり、一般的な機能レールやおしゃれな装飾レールなどがあります。また、既製品とオーダー品が選べ、オーダーの際は、幅や丈のサイズをよく確認して注文しましょう。

・レースカーテン

ヒダがあり、薄くて透け感のあるカーテンのことです。自然光を採り入れながら、丸見えになることを防ぎます。おしゃれなデザインも多く、お部屋を明るく開放感のある印象にしてくれます。ドレープカーテンと合わせて取付けることが多いでしょう。道路に面している窓や、サイズの大きな窓に取付けておくことで、採光性とプライバシー性が両立できます。しかし、高い位置の窓や、物置の窓、半透明ガラスの窓など、レースカーテンが必ずしも必要ではない場所もあります。

・シェードカーテン

生地が折り重なり、縦方向に開閉するカーテンのことです。ローマンシェードとも呼ばれています。ドレープカーテンと同じ生地で製作できるため、窓のタイプに合わせ、お揃いの生地でコーディネートするのもおすすめです。掃き出し窓にはドレープカーテン、腰高窓にはシェードカーテンなど組み合わせると良いでしょう。操作方法は、コードで昇降するタイプと、チェーンのタイプがあります。

・ブラインド

細長い羽板が、縦や横にまっすぐに並んでいる、窓まわりのアイテムです。スラットと呼ばれる羽板の角度を変えることで、細かな調光が可能です。ブラインドは、視線を遮りながら、光や風を取りこめることが魅力です。住宅だけでなく、オフィスで使われることも多いアイテムです。色や素材のバリエーションが豊富で、アルミ製や木製、ポリエステルなどの布製があります。また、タイプは横型と縦型があり、横型はベネシャンブラインド、縦型はバーチカルブラインドと呼ばれます。直線的なデザインは、空間をスタイリッシュでモダンな印象にしてくれます。

・ロールスクリーン

窓まわりアイテムの一種で、スクリーンのようなヒダのない生地を、上部のパイプに巻きつけて昇降させます。ロールカーテンやロールブラインドとも呼ばれています。デザインや素材の種類が豊富で、麻や和紙のスクリーンを使えば、和室にも合わせることができます。コードやチェーンを操作し、スクリーンを好きな高さに設定します。ボリューム感のあるドレープカーテンとは対照的な、スッキリとしたシンプルさが魅力です。テレワークの際には、背景としても活用できます。

・ハニカムスクリーン

ハチの巣のような六角形の空気層が連なった、断熱性の高いスクリーンです。窓まわりの遮熱や断熱対策として注目されています。ハニカムシェードやハニカムブラインドとも呼ばれます。冷暖房効率をアップでき、節電効果も期待できます。また、メーカーによっては、電動で昇降できるタイプも販売されています。しかし、断熱性の高さから、窓の結露が起きやすいというデメリットもあるため、使用方法をよく確認して設置しましょう。

新築のカーテン選びのコツ3つ

次に、カーテン選びのコツを3つ解説します。

・インテリアの雰囲気に合わせる

カーテンやブラインドは、インテリアの雰囲気に合わせて選ぶのがおすすめです。窓まわりのアイテムは、お部屋のなかで占める面積が広く、目に入りやすいためイメージを大きく左右します。新築時に選ぶ際、カーテンだけを単体で選んでしまうと、後悔につながる場合があります。例えば、大胆な柄に一目惚れして買ったものの、ほかのインテリアと合わず、違和感が出てしまうこともあるでしょう。壁紙や床材とのバランスを考え、テイストが合うものを選んで下さい。お部屋のカラーコーディネートでは、壁、床、天井はベースカラー、カーテンやソファはメインカラー、クッションなどの小物類をアクセントカラーにすると、バランスが良いと言われています。同系色でまとめたり、複数の色を使う場合でも、トーンを合わせたりすると、統一感が出ます。

・性能で選ぶ

新築のカーテン選びでは、生地や素材の性能を重視することも大切です。カーテンの性能には、遮光や防炎、遮像、遮音、遮熱、消臭などがあります。抗菌性や抗ウィルス性、防カビ性など、花粉やウィルスの吸着を防ぐ性能をもつ製品もあります。お部屋の位置や種類によっても、必要な性能は異なります。例えば、道路に近いお部屋や楽器を演奏する部屋には、遮音や吸音効果のあるカーテンが向いています。また、西日が強く当たるお部屋や、寝室には遮光カーテンが適しています。遮光のレベルは遮光等級で表され、1~3級があります。数字が小さい方が遮光性に優れています。1級はさらに5段階に分けられ、なかでも『1級A++』は生地から光を感じず、もっとも優れた遮光性を持つことを表します。お部屋に合った等級の製品を選ぶようにしましょう。

・色の効果で選ぶ

カーテンの色選びでは、色の持つ効果に注目して選んでも良いでしょう。例えばホワイト系は、どんな色にも合う万能カラーで、清潔感があり、お部屋を広く見せてくれます。真っ白は冷たさや緊張感を与えやすいため、オフホワイトやアイボリーを選ぶのがおすすめです。ベージュやブラウンは安らぎを与え、気持ちをリラックスさせてくれます。リビングや寝室などのくつろぎスペースに向いています。また、モダンでスタイリッシュな印象のお部屋にしたい場合は、グレーやブラック、ブルーなどが適しています。グリーンやピンクには、心身を落ち着かせたり、疲れを癒したりといった効果が期待できます。オレンジや黄色などのビタミンカラーは、明るく元気を与えてくれます。白を混ぜた優しいトーンの色味のものや、柄や差し色に使われているものを選ぶと取り入れやすいでしょう。

新築にはカーテンとブラインド、どっちがおすすめ?

新築の窓には、カーテンとブラインド、どちらが良いのでしょうか。それぞれメリット・デメリットがあるため、何を重視するかで、おすすめも変わります。どちらが自分たちに合っているのか、メリット・デメリットを参考に、検討してみて下さい。場所によって使い分けるのもおすすめです。

・カーテンのメリット・デメリット

〈メリット〉

●開け閉めが簡単

カーテンは、簡単に開け閉めできることが魅力です。とくに、庭やウッドデッキにつながる出入りの多い掃き出し窓などには、上下に開閉するタイプより、左右に開閉できるアイテムが向いています。とくにカーテンは、サッと開け閉めでるため、出入りがラクです。

●お手入れしやすい

カーテンは、家庭で洗濯できる製品も多く、お手入れしやすいこともメリットです。ウォッシャブルマークが付いた製品は、洗濯機で洗っても生地が縮みにくく、色落ちや色あせしにくいため、清潔に保てます。ファブリック製品は、静電気によってホコリや花粉が付きやすいため、簡単に洗濯できると安心です。

●性能が選べる

カーテンはデザインだけでなく、性能を選べることもメリットと言えます。寝室にぴったりな遮光カーテンや、透過性があり、光を取り入れながらプライバシーも確保できるレースカーテン、冷暖房効率をアップできる断熱カーテンなど、様々な性能を持つ製品が販売されています。

〈デメリット〉

●両側にまとめた際にかさばる

日中カーテンを開けているとき、両側に生地をまとめると、かさばって邪魔になることがあります。とくにボリューム感のあるドレープカーテンは、束ねても膨らむため、圧迫感が出たり、窓が小さく見えたりしてしまうこともあるでしょう。

●カビが生える可能性がある

カーテンは、ファブリック素材のため、水気の多い場所では、カビが生える可能性があります。水回りで使用したり、窓の結露を放置したりすると、カビの原因になります。カビは、アレルギーやシックハウス症候群など、健康に悪影響を及ぼすことがあるため、洗濯やクリーニングに出すなど、定期的なお手入れが必要です。

・ブラインドのメリット・デメリット

〈メリット〉

●おしゃれでスタイリッシュな印象になる

ブラインドは、横や縦のまっすぐなラインが美しく、おしゃれでスタイリッシュな印象にできることが魅力です。お部屋をスッキリ、広々と見せてくれます。上下に昇降する横型と、左右に開閉する縦型では雰囲気が異なり、素材やカラー、羽板の幅によってもバリエーションを楽しめます。洋室だけでなく、和室にも合わせられます。

●取り入れる光や風を調整できる

ブラインドは、閉めているときでも、羽板の角度を変えることで、取り入れる光や風の量を調整できることが魅力です。道路に面しているお部屋や浴室などでも、プライバシーを保ちながら、光を取り入れられます。風通しもよく、カーテンより採光性や通気性に優れています。

●ペットの爪が引っかかりにくい

ブラインドは、ペットの爪が引っかかりにくいこともメリットです。お部屋でペットを飼っているご家庭では、カーテンは爪とぎですぐにボロボロになったり、毛が付きやすかったりします。ひらひらとしたカーテンやタッセルには、ついジャレたくなってしまうのでしょう。爪が引っかかると、ケガの原因になる場合もあります。縦型のバーチカルブラインドなら、素材もポリエステルやアクリルなどの柔軟性があるものが選べます。爪が引っかかりにくい仕様になっているため、ペットにも安心です。

〈デメリット〉

●遮光性が低くなりがち

ブラインドは、羽板を重ねた構造のため、完全にすき間をなくすことは難しく、遮光性が低くなりがちです。ブラインドやロールスクリーンは、窓枠の内側に取付けると、スッキリとした印象になります。しかし、端から光が漏れてしまうことがあるため、寝室など、遮光性を必要とする場所では、窓枠より大きめのサイズを選ぶようにしましょう。

●遮音性も低い

ブラインドは、光だけでなく、音漏れしやすいことがデメリットです。風通しの良さがメリットである一方、音も通してしまいます。ブラインドやロールスクリーンの遮音性を高めるには、なるべくすき間をなくすような取付け方を選んで下さい。窓枠より大きめのサイズを選び、窓を覆うようにつけると良いでしょう。また、シャッターや雨戸を付けることでも、防音性を高められます。

●掃除しにくい

ブラインドの羽板は、掃除しにくいこともデメリットでしょう。とくに、横型のブラインドはホコリが溜まりやすく、羽板を一枚一枚拭くのは面倒に感じるかもしれません。しかし、日常的には、ハンディモップなどでホコリを除けば十分です。手に軍手をはめて、羽板をつまんで横に滑らせる方法でも、ホコリをきれいに落とせます。また、耐水性があるタイプなら、外して丸洗いができ、清潔に保ちやすいでしょう。

まとめ

今回は、新築のカーテン選びのコツと、ブラインドとどちらがおすすめかを解説しました。窓まわりのアイテムには、ドレープカーテンやレースカーテンをはじめ、ブラインドやロールスクリーンなど、たくさんの選択肢があります。新築のカーテン選びのコツは、デザインは単体で選ばずにインテリアに合わせたり、性能を重視したり、色の効果に注目したりしましょう。窓まわりのアイテムは、同じ部屋のなかでも、掃き出し窓にはカーテン、腰高窓や小窓にはシェードやブラインドなど、場所によって製品を使い分けると、おしゃれで使い勝手もよくなります。