一人暮らしで夢のマイホーム!一戸建てにおすすめの間取り3選

一人暮らしでも、一戸建てで自由に暮らしたいという人が増えています。近年、日本では単身世帯が約4割を占めています。今や、マイホームは家族や夫婦だけのものではありません。一戸建てを検討するキッカケは、家賃がもったいないと感じたり、土地を相続したりと様々です。今回は、一人暮らしで一戸建てのマイホームを建てるメリット・デメリット、おすすめの間取り3選についても解説します。

一人暮らしで一戸建てを建てる魅力やメリットとは

まずは、メリット6つを見ていきましょう。

・家賃や管理費がかからない

マンションやアパートでの暮らしは、賃貸なら家賃がかかり、分譲で購入しても、毎月管理費や修繕費がかかります。一戸建てなら、管理を自分でしなければならない代わりに、毎月の家賃や管理費がかかりません。もちろん一戸建てでも修繕やメンテナンスは必要です。しかし、築年数を参考にしつつも、自分のペースで行えるのは魅力です。出費の少ない時期やボーナス後など、自分の都合の良いタイミングが選べます。

・趣味を満喫できる

一戸建てなら、庭でガーデニングを楽しんだり、好きなペットを飼ったり、楽器を演奏したりと、趣味を思い切り満喫できるでしょう。注文住宅なら、趣味に没頭できるような間取りや内装に仕上げられます。また、ホームパーティーも楽しいですよね。隣の部屋の住人や同居家族に遠慮せず、自由に友人を家に招くことができます。スポーツ観戦で盛り上がったり、料理をふるまったり、自慢のコレクションを見てもらったりなど、仲間と楽しい時間が過ごせます。

・資産になる

賃貸と違い、マイホームは資産になります。例えば、転勤などで他の場所に住むことになっても、他の人に貸したり、売却したりといった選択肢があります。賃貸で毎月支払う家賃と、マイホームローンの毎月の返済額が、ほとんど変わらないということもあります。また、建物に比べ、土地の価格は変動しにくいと言われています。長く住むことを考えるなら、価値が変わりにくい資産を持つことは、安心材料となります。

・老後も安心

賃貸の場合、現在は好きな場所に住めても、高齢になったり、収入が減ったりした際、借りられる家が制限される可能性もあります。また、好きな家を賃貸できても、家賃や管理費とは別に、保証会社の費用を支払わねばならないケースもあるでしょう。一戸建てなら、ローンの支払いさえ終われば、管理費などを支払う必要がないため、老後も安心して暮らせます。

・自分好みのデザインにできる

一戸建ての注文住宅なら、外観も内装も、自分好みのデザインにできます。建築基準法や自治体のルールなどを遵守すれば、形やテイスト、色などは好きなデザインや間取りが選べます。一戸建てのマイホームでは、自由で自分らしい暮らしが叶えられるでしょう。また、ペットと暮らしやすい間取りや、愛車と暮らすガレージハウスなど、大切なものを優先した家づくりができることも魅力です。

・好きな時間に家事ができる

マンションやアパートの場合、洗濯機の振動や掃除機の音が上下階に伝わり、ご近所トラブルになる可能性があります。洗濯機をまわす時間や、掃除機をかける時間には気を使わなければなりません。しかし、フルタイムで働いている場合など、遅い時間に掃除や洗濯を済ませたいという人もいますよね。もちろん、一戸建てでもご近所への配慮は必要です。しかし、静音設計の家電を使うなどの工夫をすれば、好きな時間に家事ができます。

一人暮らしで一戸建てを建てるデメリットと対策

一戸建ての一人暮らしには、デメリットもあります。事前に対策をしておくためにも、不安要素を知ることは大切です。詳しく見ていきましょう。

●防犯面への不安

一戸建ての一人暮らしは、防犯面が心配という人は多いと思います。家が広い分、目の届かない部分への不安があります。とくに、2階の窓の施錠は、忘れがちなので注意しましょう。また、空き巣などの被害に合わないためには、家づくりの段階から、防犯対策をしておくことが大切です。

〈対策〉

一戸建てでは、窓への対策が特に重要です。シャッターや防犯ガラス、ダブルロックなどを採用したり、ホームセキュリティーを導入したりといった方法が有効です。1階には、窓に桟を付けたり、窓の下に踏み台になる物を置かないようにしたり、不審者に侵入されにくい工夫をして下さい。勝手口も施錠を忘れやすいため、必須でない場合は、作らない方が良いでしょう。また、家の外構に目隠しを付ける場合、全体を高い塀で覆うと、不審者が隠れやすくなってしまうため逆効果です。テラスやバルコニーなど、一部だけを囲ってプライバシーを確保しつつ、ある程度は周囲からの目線が通るようにしておくと安心です。

●建築費用が高い

一戸建ては、広い家でも単身用のコンパクトハウスでも、お風呂やキッチン、トイレなどの設備は、同じように必要になります。延床面積が狭いと、坪単価が上がってしまうため、建築費用が割高に感じてしまうかもしれません。

〈対策〉

一戸建ての建築費を抑えるには、家の形をシンプルにして、2階以下の高さにしましょう。3階建ては、構造計算や耐火構造が必要になるなど、制約や作業が増えて費用も高くなります。また、規格デザインをもつハウスメーカーを検討するのもおすすめです。ゼロから設計し、全てを選んでいくよりも、割安になる場合が多いと言えます。

●光熱費が高くなりがち

単身向けマンションやアパートと比べると、一戸建ては光熱費が高くなりがちです。部屋数が多いと、照明やエアコンが各部屋に必要になり、アンペア数を高くしなければなりません。また、部屋が広いとエアコンの効きが悪くなりやすく、冷暖房効率が下がって、光熱費は上がってしまいます。

〈対策〉

一戸建ての家づくりでは、断熱性や気密性を高くすることが重要です。外壁や屋根、窓の断熱性、気密性が高ければ、冷暖房効率が上がり、結果的に光熱費は抑えられます。

●掃除やゴミ出し、メンテナンスが大変

一戸建ては、外まわりも自分で掃除やメンテナンスしなければなりません。マンションでは、管理人や管理会社に任せられるため、外まわりを気にしていなかったという人も多いでしょう。一戸建てでは、庭の草むしりや外構の手入れなど、全て自分でしなければなりません。また、マンションにはゴミ置き場があり、いつでもゴミを捨てられます。しかし、一戸建てのゴミの収集は、決まった曜日に決まった種類のゴミを出す、というルールの地域が多いでしょう。

〈対策〉

一戸建ては管理費がかからない分、自分でやることが増えるのはやむを得ません。ゴミ出しや掃除は、慣れていくか、割り切ってハウスキーパーを依頼しましょう。草むしりやメンテナンスが苦手な人は、外構をコンクリート仕上げにしたり、メンテナンスフリーの素材を選んだり、できる限り手間がかからない仕様を選んで下さい。

一人暮らしの一戸建てにおすすめの間取り3選

最後に、一戸建てにおすすめの間取りを3つ解説します。

・2LDK

一軒家で一人暮らしをするなら、15~25坪くらいの2LDKがおすすめです。せっかく一戸建てに住むなら、広々と暮らしたいですよね。LDKと寝室のほかにもう1部屋あれば、用途が広がります。例えば、趣味用の部屋として使ったり、仕事部屋にしたり、来客用の寝室に使ったりなどができます。ウォークインクローゼットやランドリールームとしての利用も可能です。また、1部屋をリビングとひと続きにして扉を開けておけば、日常では広々と活用し、必要ある時だけ間仕切って使えます。

・ガレージハウス

都市部で駐車スペースが確保しづらい場合や、車やオートバイが趣味なら、ガレージハウスがおすすめです。ガレージハウスとは、ガレージ部分を1階に組み込んだ住宅のことです。都市部の狭小地でも、ガレージハウスなら、駐車スペースが確保できます。また、ガレージは、床を汚しても良い場所なので、ほかにも様々な用途に使えます。例えば、DIYの作業場にしたり、スポーツ用品の手入れをしたり、また、テーブルや椅子を置き、アウトドアリビングとしての活用もおしゃれな使い方です。

・平屋

広めの土地が選べるなら、平屋もおすすめです。2階建てや3階建てには階段があるため、上下移動が多く、動線が長くなりがちです。また、お掃除ロボットに、家中の掃除を任せることもできません。平屋ならワンフロアで生活が完結でき、動線が短くなって、家事もラクです。しかし、建築費に関しては、ワンフロアだから安くなる、というわけではありません。平屋は縦方向に低いため、階段や壁面分の費用は安くなりますが、横に大きくなる分、屋根や土台にかかる費用は増えます。建築費を安く抑えるためだけに平屋を選ぶと、後悔する場合もあるので注意しましょう。

まとめ

今回は、一人暮らしで一戸建てのマイホームを建てるメリット・デメリットと、おすすめの間取り3選を解説しました。一戸建ては、家族や夫婦だけのものではなく、一人暮らしにもおすすめです。自分好みのデザインにしたり、ペットと暮らしやすかったり、趣味を満喫できたり、魅力やメリットがたくさんあります。しかし、防犯面が心配だったり、光熱費が高くなりやすかったりというデメリットもあります。家づくりで可能な対策を参考にして頂き、一人暮らしでも、マイホームを建てる夢を叶えてみませんか。