おしゃれな玄関ドアを選びたい!種類とこだわるべきポイント4つ
玄関ドアをおしゃれにして、家族もお客様も気持ちよく家に迎えたいですよね。玄関ドアは外観デザインのポイントにもなります。今回はおしゃれな玄関ドアの種類をご紹介し、デザインと色の選び方、こだわるべきポイントについても解説します。おしゃれなだけでなく、使いやすく機能的なドアを選ぶための参考にしてください。
玄関ドアの種類とは
玄関ドアは、パーツを選んで組み合わせるセミオーダー品です。開け方や色だけでなく、枠やハンドル、断熱性能、キーシステムなども選んでいきます。選ぶ際、最初に決めるのは開け方です。ドアの開け方には『開き戸』と『引き戸』の2種類があります。それぞれの特徴をご紹介します。
・開き戸とは
開き戸とは、押したり引いたりして開け閉めするドアのことです。一般的には外開きが多く、外側から見て左側にハンドルやレバーがあり、右手で開けやすいタイプを右勝手、右側にハンドルがあり、左手で開けやすいタイプを左勝手と呼びます。開き戸は、枠の種類でさらに5つに分類されます。それぞれの形状を見ていきましょう。
●片開き
ドアが1枚の開き戸で、もっともスタンダートなタイプです。色やデザインも豊富で、価格も比較的安いものから揃っています。
●親子
大きさが異なる2枚の扉を組み合わせた開き戸です。大きい方の親扉にハンドルや鍵が付いています。日常的には大きい扉だけを使い、車いすやベビーカーで出入りする時や、大きな荷物の搬出入時には、小さい方の子扉も開閉させます。
●片袖FIX
片開きドアの横に、固定されたFIX窓があるタイプです。FIXとは、はめ殺しの窓のことで、開閉はできません。玄関に光を採りこみ、明るい雰囲気になります。
●両袖FIX
片開きの両サイドに、FIX窓があるタイプです。ドアの左右から、たくさんの光を採りこむことができます。
●両開き
2枚の扉が左右対称に開きます。大きな開口が得られ、ゆとりがあります。また、どっしりとした、重厚感のある玄関イメージを演出できます。
・引き戸
引き戸とは、横にスライドさせて開け閉めする扉のことです。開ける際に1歩下がる必要がなく、誰にでも使いやすいのが魅力です。荷物を持ったままでも、ベビーカーを押しながらでも出入りがラクで、ドアのように勝手に閉まらないので安心です。引き戸は、昔から和風住宅で利用されてきました。昨今では、開けやすさから和風住宅に限らず、洋風住宅などでも採用されています。とくに人気があるのは、次の3種類です。
●スライディングドア
1枚の扉を、横にスライドさせて開閉します。開口部は扉1枚分だけで、扉が外側にスライドするため室内側の壁が有効利用できます。例えば、収納にしたり、壁にフックやスイッチを付けたり活用できます。また、扉を引き込む側をFIX窓にし、採光性をアップさせたタイプもあります。
●引き違い戸
2枚の扉をレールや溝に沿ってスライドさせ、左右どちらからも開閉ができます。たくさん荷物を持っている時などでも、利き手に関係なくスムーズに開けられます。開口部を広く取りたい場合は、4枚扉の引違い戸もあります。
●袖付き連動引込み戸
3枚の扉が連動して片側に開き、開口部が大きくとれます。バリアフリー対応で、車いすやベビーカーを押しながらでもスムーズに出入りできます。2枚扉の引き戸より、開口部は10cm以上広く取れることが魅力です。
おしゃれな玄関ドアのデザインと色の選び方
次に、おしゃれな玄関ドアのデザインや色をどうやって決めれば良いか解説します。
・デザインのテイストを決める
まず、どんなイメージのドアにしたいか決めましょう。外観デザインと統一性をもたせ、トータルバランスを考えて選ぶことが大切です。デザインには次のようなテイストがあります。
●ナチュラル
木の自然で温かみのある風合いを大切にしたデザインです。周囲のグリーンに調和し、優しい雰囲気になります。アイアンを使い、ボタニカルや幾何学模様などの装飾を施すのもおすすめです。
●シンプル
余計な装飾は施さず、木目の凹凸感や板目などで表情を出したデザインです。ハンドルなども機能的でシンプルなものを選び、さりげないおしゃれを演出しましょう。また、デザインに直線やシルバーカラーを取り入れると、シンプルでスタイリッシュな印象になります。
●洋風、エレガント
ガラスやステンドグラス、アイアンなどで装飾を施した、洋風でおしゃれなドアです。ハンドルや照明などにもこだわると、ヨーロピアンな雰囲気になります。
●モノトーン、シック
黒やグレーなどのモノトーンカラーや、濃い木目などを使ったシックでモダンなデザインのドアです。どんな外壁の色とも合わせやすく、上質で重厚感のある印象を演出できます。
●和モダン
木の格子や縦ストライプ、すりガラスなどを取り入れたおしゃれなデザインです。どこか懐かしさを感じさせながらも、現代的な機能美を兼ね備えています。実用性の高い引き戸タイプも人気があります。
・玄関ドアの人気カラー4選
ドアのデザインを決めたら、次にドアカラーを選びます。玄関ドアを外壁に馴染ませるのか、アクセントにするのかによって選ぶ色が異なるので、先に方向性を決めておきましょう。とくに人気のあるカラー4選を解説します。
●アイボリー、ナチュラル系
アイボリーや薄い木目のナチュラルカラーは、白い壁との相性がよく、シンプルや洋風なデザインとマッチします。ドアを外壁に馴染ませたい場合に選ばれることが多く、優しい印象になります。玄関周りでグリーンやお花を育てるのもおすすめです。また、玄関が北向きなどの日陰になりやすい場所にあっても、明るい印象にすることができます。
●ダークブラウン系
木目調のなかでも、ウォールナットなど、落ち着いたダークブラウン系の色は、幅広い世代から人気があります。シックや和モダンなデザインに向いていて、白い壁にもグレー系の壁にもマッチし、おしゃれでモダンな印象の外観になります。
●メタリック、グレー系
メタリックなシルバーや、グレー、ブラックなどのドアは、スタイリッシュな印象で、ホコリや汚れが目立ちにくいのも魅力です。アルミやステンレス製を選び、素材の色をそのまま生かす場合もあります。とくに、ブラックは外観が洋風でも和風でもテイストを選びません。どんな色にも合わせやすく、高級感や重厚感を演出できます。
●ブルー、グリーン系
外壁のアクセントとして使う色のなかでも、ブルーやグリーンは比較的馴染みやすく、おしゃれで可愛らしい雰囲気が人気です。白い外壁のアクセントになり、欧風や洋風デザインの外観にマッチします。ハンドルや装飾にはアイアンがよく合います。
おしゃれな玄関ドア、こだわるべきポイント4つ
最後に、おしゃれな玄関ドアを選ぶ際、デザインや色以外にもこだわるべきポイント4つを解説します。
・ハンドルや玄関照明のディテール
ドアに取付けるハンドルや装飾と、玄関照明の素材やディテールを合わせることで、統一感が出ます。たとえば、ドアのハンドルや装飾などの金物をアイアンにした場合は、照明もブラックに合わせることでセンス良くまとまります。とくに、ドアの色を外壁とは違う色調にしてアクセントにする場合は、ディテールに統一感をもたせることで、外壁と馴染んでおしゃれになります。
・断熱性も重要
実は、ドアや窓は断熱性や気密性の面では、弱点になりやすい場所です。せっかく高断熱・高気密な家づくりをしても、ドアから出入りする熱の量が多いのでは意味がありません。開口部の断熱をしっかりすることで、冷暖房効率が上がり、光熱費の削減にもつながります。断熱性の高いドアは、外気の影響を受けにくく、室内とドアパネルの表面の温度差を抑え、結露を防止します。
・生活に合ったキーシステムを選ぶ
一般的な手動のカギだけでなく、様々なタイプのキーシステムが選べます。たとえば、カードキーやタグキーは、タッチするだけで施解錠できます。リモコンやスマートフォンを使って施解錠できるタイプでは、荷物で手がふさがっていても、ポケットに入れたままでドアを解錠できます。さらにスマートフォンタイプでは、専用アプリを使えば施解錠の履歴が見られ、家族の帰宅を確認したり、閉め忘れの心配を解消したりできます。また、アプリで操作ができるため、料理中や在宅ワーク中などに、お子さんや家族が帰宅した場合でも、玄関まで行かずに解錠できます。
・採光や通風
ドアのなかには、玄関に外部から光を採り入れたり、換気したりできるタイプもあります。防犯対策や断熱性の面から、玄関に窓を作らない場合があります。収納を優先させて窓が作れない場合もあるでしょう。しかし、窓付きのドアなら採光性があり、玄関を明るくできます。窓のスタイルには、上部窓、小窓、スリット窓などがあります。また、通風窓付きのドアは、スライド式や小さく開けられるようになっていて、好きな時に換気できます。施錠したまま自然風を採り入れられ、熱や湿気、ニオイがこもりません。
まとめ
今回はおしゃれな玄関ドアの種類をご紹介し、デザインや色の選び方と、こだわるべきポイント4つを解説しました。玄関ドアは、開け方や性能、パーツを選んで組み合わせるセミオーダー品です。外観全体のトータルデザインを考えて選びましょう。玄関ドアを外壁に馴染ませるのか、アクセントにするのかによっても選ぶ色は異なり、ディテールや性能にもこだわることで、おしゃれで機能的な玄関ドアを選ぶことができます。