アウトドアリビングのある家にしたい!間取り4選と家具の選び方

一戸建てを建てるなら、『アウトドアリビングのある家にしたい』と考える人が増えています。家には、安心感やプライベート感だけでなく、開放感も欲しいですよね。アウトドアリビングは、リゾートのように開放感があり、リラックスできることが魅力です。使い方事例や間取り、家具などのアイテムの選び方についても解説します。

アウトドアリビングの使い方事例

まず、そもそもアウトドアリビングとはなにか、また、どんな使い方ができるのかを解説します。

・アウトドアリビングってなに?

アウトドアリビングは、リビングと同じように利用できる屋外スペースのことです。家にアウトドアの開放感をプラスしてくれます。庭やバルコニーを利用し、室内と一体化させて様々な用途に活用します。家にいながら自然を感じたり、外空間を楽しんだりできる場所です。アウトドアブームや、コロナ禍以降におうち時間を楽しむ人が増えたことで、人気が高まっています。

・アウトドアリビングの使い方事例

アウトドアリビングのある家では、どんな風に活用しているのか、使い方事例を5つご紹介します。

●家族で外ごはんを楽しむ

いつもの食事も、外で食べるだけでワクワクして、美味しく感じますよね。キッチンで作った料理を外に運べば、おしゃれなカフェでのブランチや、ピクニックのような楽しさを味わえます。足りない物があっても、すぐに室内に取りに行けるのも便利です。

●バーベキューやグランピング

家で気軽にアウトドアを楽しめるのも、アウトドアリビングの魅力です。キャンプには興味があっても、虫が苦手だったり、準備や片付けの大変さに躊躇してしまったりという人もいるでしょう。アウトドアリビングなら、思いついたときに、家にいながらバーベキューやグランピングを楽しめます。お友達をたくさん誘っても、広々と感じられ、非日常を味わえます。キャンプ用の折りたたみチェアやテーブル、ランタンなどのグッズでさらに気分を盛り上げましょう。

●ひとり時間を満喫

アウトドアリビングは、カフェで過ごすように、ひとり時間を満喫するのにも向いています。お茶をしながらゆったりと読書をしたり、お酒を飲みながら好きな動画を見たり、忙しい毎日の中でも、自分を取り戻す時間が持てます。天気が良い日には、アウトドアリビングでのテレワークもおすすめ。家と隣接していれば、Wi-Fiの使用も可能です。普段と場所を変えると、新しいアイデアを思いついたり、気分転換になったりと仕事もはかどるでしょう。

●お子さんやペットの遊び場

アウトドアリビングは、お子さんやペットの遊び場にもぴったりです。忙しくて公園まで連れて行けないときも、家に外遊びができる空間があれば安心です。ハンモックやポップアップテントを置けば、秘密基地のようにワクワクする遊び場になります。夏には、ビニールプールで水遊びも楽しいでしょう。大人は涼しい室内から見守れることも魅力です。お子さんやペットだけでなく、大人にも嬉しい空間と言えます。

●ヨガや筋トレ、エクササイズ

アウトドアリビングでは、朝日を浴びながらのヨガや体操もおすすめです。いつもと場所を変えるだけで、さらにリフレッシュできます。外での筋トレやエクササイズも気持ちが良いですね。太陽の光を浴びながら体を動かすと、不思議とパワーが湧いてくるように感じられるでしょう。

アウトドアリビングの間取り4選

次に、アウトドアリビングを作る場所は家のなかでどこが良いのか、間取り4選をご紹介します。

・お庭のテラス

1つめは、お庭のテラスにアウトドアリビングを作る間取りです。屋内のリビングとつながるように設置すると、部屋が広く感じられ、開放感がでます。ウッドデッキやタイルなどで仕上げるのが人気です。ホームパーティーの際は、窓を開けて2つの空間をつなげると、大人数でも広々と使えます。『うち』と『そと』を行き来でき、自然を感じながらも、屋内のトイレやキッチンを使える利便性が魅力です。敷地に余裕がない場合は、家の1階部分を大きく凹ませて、アウトドアリビングを作ると良いでしょう。また、フェンスや植栽などで目隠しすれば、プライバシーが確保されてリラックスできます。

・中庭

2つめは、中庭にアウトドアリビングを作る間取りです。周囲からの視線を気にせずに済み、家族や仲間だけのプライベート空間でくつろげます。中庭を作るには、家をロの字やコの字の形にします。室内に太陽の暖かい光を取り入れやすいことや、風通しの良さがメリットです。また、中庭に接している複数のお部屋から目が届くため、家事をしながらでも、お子さんやペットが遊んでいるのを見守れます。夏場のプール遊びの際も、プライバシーが確保されているので安心です。道路への飛び出しなどの心配もありません。

・2階のベランダやバルコニー

3つめは、アウトドアリビングを2階のベランダやバルコニーに作る間取りです。1階に十分な採光が取れなかったり、ビルトインガレージを設けたりする場合に、2階リビングを採用する人が増えています。2階リビングとつながるように設ければ、より開放的でワクワクする空間になります。道路に面していない分、1階よりも外からの目線が気にならず、プライベート感が味わえます。ウッドデッキや人工芝を敷くとアウトドア気分が増し、日中のバーベキューも、夜空を眺めながら飲むお酒も、日常を忘れるひとときになるでしょう。一方、階数が上がると日差しや風を遮るものが減るため、日よけや風よけ対策が必要になります。また、周囲の家との距離が近い場合は、声の大きさや時間帯など、近隣への配慮も忘れないようにして下さい。

・屋上

4つめは、屋上にアウトドアリビングを作る間取りです。土地や家の広さに限りがあり、1階や2階に配置できない場合は、屋上を利用すると、生活空間や楽しみが広がります。屋上なら、周りに遮るものがないため、夜空の星を眺めたり、人目を気にせずおうちキャンプを楽しんだりもできます。屋上でのホームパーティーに友人や同僚を誘えば、景色の良さに盛り上がり、会話もはずむことでしょう。お子さんのプールや、シャボン玉遊びにも向いています。しかし、屋根がないため、直射日光や強風への対策は必須です。家具などを置く場合も、劣化しにくい耐久性の高い素材を選ぶことが大切です。

アウトドアリビング、家具やアイテムの選び方

アウトドアリビングには、家具をはじめとして、どんなアイテムが必要なのかご紹介し、選び方についても解説します。

・必須アイテムの種類と選び方

●屋外用の家具

アウトドアリビングには、屋外用の家具が欠かせません。ソファ、ベンチ、テーブル、チェア、スツール、棚などを置くと良いでしょう。屋外用の家具は、おしゃれな見た目だけでなく、紫外線や雨、汚れに強いなど、耐久性が重要です。また、選ぶポイントとして、メンテナンスがしやすいことも大切です。汚れても水で流せて、色落ちしにくいものがおすすめです。素材は、リゾートの雰囲気が出る人工ラタンや、ナチュラルな木製が人気です。人工ラタンはプラスチック系の素材なので、メンテナンスが簡単で、耐久性や耐候性が高いことがメリットです。テーブルやチェアには、おしゃれなアイアンや軽量なアルミ、頑丈なスチール製も向いています。チェアは積み重ねや折りたたみができると、季節が移り変わって収納する際にも便利です。

●屋根やオーニング

屋根付きのアウトドアリビングは、天候に左右されずに活用できます。直射日光や雨を遮り、ウッドデッキや家具の劣化も抑えられます。オーニングは、家の外側に取付ける、可動式のテントのことです。日よけや雨よけが必要な時にだけ、広げて使えるのがメリットです。青空を見上げたり、星空を眺めたりしたい時は、オーニングを閉じれば開放感が出ます。撥水性のあるキャンバス地などの素材で、デザインも豊富でおしゃれです。一方、ポリカーボネートなどの屋根と比較すると、雨よけの効果は低く、強風に弱いことがデメリットです。また、パーゴラという、木材を組んだ骨組みで日陰を作る方法もあります。屋根を選ぶポイントは、耐久性があり、圧迫感がないものがおすすめです。せっかくの外空間なので、開放感は損なわない素材やデザインを選びましょう。

●目隠し用のフェンスや植栽

とくに、1階のお庭にアウトドアリビングを作る場合は、目隠しは必須です。目隠しには、フェンスや塀、植栽などが使われ、とくに、自然の雰囲気になじむウッドフェンスが人気です。歩く人の目線が隠れる、160~180cm程度の高さがあると良いでしょう。2m以上になると圧迫感や閉塞感が出たり、室内が暗くなったりするため注意しましょう。また、植栽やシンボルツリーを植えて、ゆるやかに視線を遮るのもおすすめです。選ぶ際は、手入れが楽なものや、常緑樹が良いでしょう。例えば、葉が密集しているマサキや、シマネトリコ、コニファーなどが向いています。しかし、手入れが楽で丈夫なため、大きく育ち過ぎて日陰にならないよう、定期的な剪定が必要です。

●コンセントや水道、照明などの設備

アウトドアリビングは、バーベキューやプール遊びなど、様々な用途に活用できます。リビングと隣接している場合でも、コンセントや水道はあった方が便利です。室内からの延長コードは、引っかかったり、届かなかったりという場合もあります。また、夜も楽しめるように、照明も必要です。とくに屋上にアウトドアリビングを作る間取りでは、他の部屋の電源や明かりを転用することができないので、設備は整えておくようにして下さい。

・おしゃれで楽しさがアップするアイテム

最後に、アウトドアリビングに必須ではないものの、おしゃれで楽しさがアップするアイテムをご紹介します。

●パラソル

屋根やパーゴラがないフルオープンのバルコニーは、開放感があります。しかし、強い日差しや急な雨で楽しめなくなることも。パラソルを常備しておけば、簡単に日陰が作れます。おしゃれでリゾート感もアップします。2階のバルコニーや屋上で使う場合は、風に飛ばされないようにしっかり重りを付けておきましょう。

●ハンモック

ハンモックは、アウトドア気分を盛り上げてくれるアイテムです。自立式のタイプなら、設置も簡単です。お子さん達は大喜びで遊び、大人達も休息に利用できます。ハンモックでゆらゆら揺られながらの読書やお昼寝は、最高の癒しになります。

●アウトドアシアター

アウトドアリビングにスクリーンやプロジェクターを設置すれば、アウトドアシアターが完成します。アウトドアリビングは、バーベキューや外ごはん、お子さんやペットの遊び場など、昼間の使い道はたくさんあります。しかし、夜も利用できたら楽しさが広がりますね。屋外での映画や動画の鑑賞は、ホームシアターとは違った楽しさや非日常感が味わえます。少し肌寒い時は、寝袋に入りながら見ると、キャンプ気分が楽しめます。

●ジャグジーやサウナ

さらにアウトドアリビングを満喫したい方には、ジャグジーバスやサウナの設置がおすすめです。気軽に家で露天風呂気分を味わえたら素敵ですよね。おうち時間がますます楽しくなります。ウッドデッキにジャグジーを設置すれば、ラグジュアリーなリゾートのような雰囲気になります。また、最近はお家サウナも人気です。サウナは好きだけど、行き帰りが面倒という人も多いと思います。家庭用サウナを設置すれば、いつでも家で『ととのう』ことができます。

まとめ

今回は、アウトドアリビングの使い方や間取り、家具などのアイテムの種類と選び方を解説しました。アウトドアリビングは、家にいながら外空間も楽しめる場所です。外での食事やバーベキュー、おうちキャンプなどで非日常を感じたり、カフェや読書、ヨガやエクササイズなどでひとり時間を楽しんだりもできます。設置できる場所は、お庭や中庭、ベランダやバルコニー、屋上などです。アウトドアリビングで使う家具は、屋外用で、耐久性やメンテナンス性の高いものがおすすめ。屋根や目隠しなどのアイテムは、せっかくの開放感を損なわない、圧迫感のない素材や高さを選ぶようにしましょう。天候に左右されず、昼も夜も活用できる空間になるよう、家の設計時によく検討しておくことが大切です。