南太平洋リゾートの魅力と基本情報!過ごし方や注意点も解説

南太平洋リゾートは、楽園のイメージそのものです。タヒチ、フィジー、ニューカレドニアなど、誰もが聞いたことのあるビーチリゾートがあります。ダイビングやハネムーンの行き先としても人気です。しかし、どんな国や島なのか、よく知らないという人も多いと思います。今回は、南太平洋リゾートの基本情報とおすすめの過ごし方、楽しむ際の注意点をご紹介します。

南太平洋リゾート、島々の魅力と基本情報

南太平洋リゾートは南半球にあり、日本とは季節が真逆になります。地図上での大よその位置は、オーストラリアの右、ニュージーランドの上あたりです。まずは、南太平洋リゾートの主な島や国を3つご紹介し、それぞれの魅力や基本情報も解説します。

・フィジー

青く美しい海と豊かな自然が魅力の、素朴で小さな島国です。フィジーの正式名称はフィジー共和国で、イギリス連邦の加盟国です。330以上の島々からなり、首都はフィジー諸島最大の島、ビティレブ島のスバという都市です。公用語は英語、日本からの所要時間は約9時間です。時差は3時間ほどフィジーの方が早くなります。気候は熱帯雨林気候で、年間の平均最高気温は約30℃という常夏のリゾートです。他民族国家で、世界幸福度ランキングで1位になったこともあります。おおらかでホスピタリティ豊かな人が多く、『フィジータイム』という、自由でゆったりとした時間を過ごせます。フィジーのベストシーズンは乾季である5~11月と言われています。日中は半袖で過ごせますが、朝晩は避暑地のように冷えることもあるため、上着があると安心です。12~4月の雨季はスコールが多くなりますが、日本の梅雨のように雨が降り続くわけではありません。ダイビングなら、気温が高く、海が澄んでいる雨季がおすすめです。しかし、サイクロン(台風)には注意が必要です。天気予報はよく確認して下さい。

・ニューカレドニア島

ニューカレドニアは独立国ではなく、フランスの海外領土です。公用語はフランス語で、日本からの所要時間は約9時間です。時差は2時間ほどニューカレドニアの方が早くなります。『天国に一番近い島』という映画の舞台にもなり、日本でもその名を知る人が多い南国リゾートです。しかし、実際に行ったことがある人は多くないため、人とは違う特別な旅をしたい人や、ハネムーンにもおすすめです。首都はヌメアという都市で、おしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。ヌメアでは、宿泊は食事なしのプランにして、食べ歩きを楽しむのも良いでしょう。ニューカレドニアの気候は、年間平均気温が24℃と過ごしやすい亜熱帯気候です。四季があり、旅行のベストシーズンは、春先から初夏にあたる9~12月か、夏にあたる12~3月と言われています。6~9月は気温が下がるため、薄手のジャンパーなどが必要です。ニューカレドニアは、美しいビーチだけでなく、欧風の街並みやフランス領ならではの美食、ショッピングなども楽しめるリゾートです。

・タヒチ島

タヒチ島は、フランス領ポリネシアという、フランスの海外共同体に属する島です。タヒチは国名ではありません。フランス領ポリネシアには118の島々があり、なかでもタヒチ島はもっとも大きな島です。公用語はフランス語とタヒチ語で、首都はパペーテ。日本からは直行便が週に数本あり、所要時間は11~12時間程度です。日付変更線の向こう側にあり、日本との時差は-19時間になります。また、画家のポール・ゴーギャンが愛した島としても有名です。首都パペーテから国内線で行けるボラボラ島や、モーレア島も人気のリゾート地です。タヒチの気候は、年間の平均気温が26~27℃と温暖な亜熱帯性気候。朝晩は冷え込むこともあるため、カーディガンなどの上着があると安心です。ベストシーズンは、乾季で、天候の良い日が多い5~10月と言われています。しかし、雨季もスコールがある程度なので、乾季との差は大きくありません。日本では寒い時期にあたる12~3月は、タヒチでは真夏です。雨量は他の時期より多いものの、気温は27~30℃と蒸し暑く、マリンアクティビティを楽しむのに向いています。

南太平洋リゾート、おすすめの過ごし方4選

常夏の楽園、南太平洋リゾートの島々では、ビーチ以外にはどんな過ごし方があるのでしょうか。ほかでは出来ない、自由でスローなおすすめの過ごし方4選をご紹介します。

・水上コテージでの極上ステイ

水上コテージでの極上ステイに憧れる人は多いと思います。リゾートの水上コテージでは、直接海に飛び込んでシュノーケリングを楽しんだり、テラスで夕日を眺めたり、時の経つのを忘れてしまうことでしょう。しかし、島によっては数が限られているため、早めの予約が必要です。水上コテージ発祥の地と言われるタヒチでは、比較的どこのホテルにも水上コテージがあります。ニューカレドニアとフィジーでは、水上コテージをもつホテルが数軒しかないため、早めの検討がおすすめです。

・シュノーケリング&ダイビングは外せない!

南太平洋リゾートでは、シュノーケリングやダイビングは外せません。シュノーケリングやダイビングには、サンゴ礁が豊富な場所が向いています。南太平洋の透明度の高い海の中では、色とりどりの熱帯魚や美しいサンゴ礁を見ることができます。まさに宝石箱のような、美しい世界が広がっています。ウミガメやマンタ、エイやサメに出会えることもあります。おすすめの場所は、ニューカレドニアではイルデパンなどの離島、フィジーではマナ島やママヌザ諸島、タヒチではモーレア島やランギロア島などです。

・多彩なアクティビティに挑戦

南太平洋リゾートの島々では、ダイビング以外にも、パラセーリングなどの様々なマリンアクティビティが楽しめます。また、ゴルフやハイキング、乗馬、山でのアクティビティなど、豊かな自然を楽しめるメニューも豊富です。例えば、タヒチのボラボラ島やモーレア島では、4WDに乗って山中を駆け抜けるサファリツアーが楽しめます。フィジーでは、伝統舞踊や儀式が体験できるビレッジツアーやスカイダイビングなどもできます。予約が必要なものもあるので、事前にチェックしておきましょう。

・グルメを満喫

ニューカレドニアやタヒチ島では、フランス領ならではの美食が楽しめます。カフェでパンやスイーツなどを楽しんだり、マルシェ(朝市)でフルーツを味わったりなど、食べ歩きも楽しいでしょう。南太平洋リゾートの観光地は物価が高く、ホテルでのディナーは高級です。しかし、屋台街でローカルフードを楽しめば、半額以下で食べられます。フィジーでは、基本的にはリゾート内での食事が多いでしょう。主食はイモ類で、タピオカの原料でもあるキャッサバや、ココナッツを使ったメニューが人気です。また、フィジーにはインド系の国民も多いので、美味しいインドカレーも味わえます。

南太平洋リゾートを楽しむ際の注意点

最後に、南太平洋リゾートを楽しむ際に、注意すべき点を解説します。

・日焼け対策は万全に

南太平洋リゾートの島々では、ビーチやマリンアクティビティを楽しむ時間が長くなります。とくに、気温が高くなる12~4月頃には、紫外線や日焼け対策が必須です。最高気温が35℃くらいになることもあり、リゾートではノースリーブにショートパンツというラフな服装で過ごしたくなります。しかし、日差しが強いため、長時間の肌の露出は避けた方が良いでしょう。薄手のカーディガンやパーカー、帽子やサングラス、日焼け止めなどは持って行くことをおすすめします。

・朝晩の冷えに注意

南太平洋リゾートの島々の多くは、乾季にあたる5~11月頃がベストシーズンと言われています。しかし、季節は日本とは真逆なので、比較的気温が低くなる時期になります。とくに、朝晩は避暑地のように、ヒンヤリと感じることもあります。常夏だからと半袖やハーフパンツしか持って行かないと、寒い思いをするかもしれません。カーディガンなどの上着や、長ズボンもあると安心です。ダイビングなどに挑戦する場合も、日中の暖かい時間がおすすめです。

・ドレスコードに注意

南太平洋リゾートは、日中はほとんど半袖短パンで過ごせる、常夏の楽園です。しかし、リゾートホテルやおしゃれなレストランなどでディナーをする際は、ドレスコードを設けている場合があるため注意が必要です。フォーマルまでは必要ないものの、きれいめカジュアルを心掛けると良いでしょう。男性なら襟のあるポロシャツ、女性ならワンピースなどが適しています。また、靴もサンダル以外に、カジュアルシューズなどを持参しておくと安心です。

・海の危険生物や蚊に注意

美しい南太平洋リゾートの海では、シュノーケリングやダイビングを楽しむ人は多いと思います。透きとおる海の中で、見たこともないようなきれいな色の魚やサンゴに魅了されることでしょう。しかし、夢中になっていると、危険生物を踏んだり、蹴ったりして刺されることがあります。とくに、エイや猛毒を持つオニダルマオコゼは、砂や岩のように見えるので注意が必要です。また、サメが生息している場所もあります。普段はおとなしいサメも、誤って蹴るなどしてしまうと襲って来る場合があります。かわいい海の生き物たちは、触れずに見て楽しむようにしましょう。また、蚊にも注意が必要です。とくに雨季の湿度が高い時期には、蚊を媒体として広がるデング熱が流行することがあります。蚊よけ対策も忘れずにして下さい。

まとめ

今回は、南太平洋リゾートの魅力や基本情報、おすすめの過ごし方や楽しむ際の注意点もご紹介しました。フィジーやニューカレドニア、タヒチといった島々は、南半球にあるため日本とは季節が真逆です。日本が寒い時期でも、常夏の楽園が待っています。ブルーのグラデーションが美しい海では、シュノーケリングやダイビングなどのマリンアクティビティを存分に楽しめます。また、水上コテージでの極上ステイや、伝統文化体験、市内観光やグルメなど、ほかではできない、特別な過ごし方ができるでしょう。忙しい毎日には、時には心身を癒して、開放できる旅が必要です。名前を知っているだけだった南太平洋リゾートの島々へ、実際に行ってみるのはいかがでしょうか。