中南米・カリブ海リゾートの過ごし方、基礎知識とおすすめリゾート5選

中南米・カリブ海リゾートは、青い海と白い砂浜が美しく、陽気で明るいラテンの雰囲気が漂います。カリブ海やカリビアンという言葉は知っていても、どこにあるか知らない人も多いと思います。そこで今回は、中南米・カリブ海地域の基礎知識とおすすめのリゾート5選を解説し、過ごし方についてもご紹介します。きっと、今すぐリゾートに行きたい気分になりますよ。

中南米・カリブ海リゾートの基礎知識

中南米・カリブ海リゾートがどんなところか、よく知らない人も多いと思います。カリブと言うと、ディズニーランドの人気アトラクション『カリブの海賊』や、映画『パイレーツオブカリビアン』のイメージが強いですよね。まずは基礎知識をご紹介します。

・中南米・カリブ海ってどこにあるの?

カリブ海は、北米大陸と南米大陸のあいだに位置しています。メキシコ湾と大西洋に囲まれた海域です。中南米・カリブ海諸国と呼ばれる国々は、メキシコ以南の、カリブ海に浮かぶ島々を含む地域を総称します。メキシコは、地理的な分類では北米に属しますが、慣用的には、中南米に含む場合が多くあります。

・日本からの所要時間

中南米・カリブ海リゾートには、日本からは飛行機を乗り継ぐ必要があります。目的地によって、また航空会社によってアメリカやカナダ、フランスやオランダなどを経由します。所要時間は、最短でも15時間程度。乗り継ぎにかかる時間によっても大きく変わります。日本から遠いこともあり、実際行ったことがある人は、周りに少ないかもしれません。他の人とは違う、個性的なバカンスを楽しみたい人におすすめのリゾートです。

・どんな言葉を使っているの?

アメリカ大陸は、1492年にコロンブスによって発見されました。コロンブスはヨーロッパから大西洋を横断して発見に至りました。以降、多くの航海者がアメリカ大陸に渡り、ヨーロッパ諸国によるアメリカの植民地化が進みました。まずスペインが南米のほとんどの地域を制圧します。その後、スペイン領土ではない国や島を、ポルトガルやイギリス、フランス、オランダなどが植民地化していきます。このような歴史的背景から、スペイン語を話す国が多いものの、ポルトガル語や英語、フランス語、オランダ語を公用語とする国もあり、多様な言語が使われています。

・カリブ海地域の気候

カリブ海地域は、熱帯気候で、1年中温暖でリゾートにぴったりです。11~4月の乾季と5~10月の雨季があります。しかし、雨季と言っても、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くわけではなく、数十分から数時間降った後は強い日差しが照らします。カリブ海地域で心配があるのは、ハリケーンです。ハリケーンシーズンは6~11月で、とくに8月9月が多いようです。カリブ海は、クルーズ旅行も人気があります。この時期にクルーズを検討する場合は、柔軟なスケジュールを組んでおくと良いでしょう。

中南米・カリブ海リゾートおすすめ5選

次に、中南米カリブ海地域にある人気のリゾート地をご紹介します。

・カンクン

カンクンは、ユカタン半島の先端に位置するメキシコの都市で、カリブでもとくに人気のリゾートです。世界中から年間300万人を超える観光客が集まります。スペイン語が多く使われていますが、観光地では英語も通じます。カリビアンブルーの透明度が高い海は、ためいきが出るほどの美しさ。白い砂浜が続く海岸沿いには、高級ホテルや大型リゾートが立ち並ぶホテルゾーンがあります。クルージングやダイビングといったマリンレジャーが楽しめるほか、近辺にはマヤ文明の遺跡がいくつもあり、遺跡観光を楽しむこともできます。また、ユカタン半島にはセノーテと呼ばれる天然の泉が3,500箇所以上あります。セノーテは透明度が高く、光が差し込むとまるで青いカーテンのように揺らめき、神秘的な光景が見られます。

・ベリーズ

1981年にイギリスから独立した、アメリカ大陸で一番新しい国です。ユカタン半島の付け根にあり、カリブ海に面しているリゾート地です。世界第2位の広さのサンゴ礁があり、世界遺産にも登録されています。そのなかに、『グレート・ブルーホール』と呼ばれる、海に大きな穴が開いたように見える場所があります。ブルーホールは、現在地球上に4箇所あり、とくに人気が高いのがベリーズのもの。直径300m以上あり、イルカが住みついていて、シュノーケリングで一緒に泳ぐことができます。また、ベリーズには20箇所以上のマヤ遺跡があります。亜熱帯特有の大自然と気候で、動物や鳥類にとってもパラダイスです。

・バハマ

バハマもカリブを代表するリゾートの1つ。約700の島と岩礁からなる、サンゴ礁の群島です。人が住んでいるのはそのうち約30の島で、国土の95%は無人島です。イギリスの植民地から独立した歴史があり、公用語は英語です。ブルーグラデーションの美しい海と、トロピカルムードたっぷりの景観が魅力です。カラフルな街並みや陽気な音楽も開放的な気分を盛り上げ、タックスフリーのショッピングやカジノも人気があります。また、ニュープロヴァンス島にある首都ナッソーは、バハマ観光の玄関口とも言えます。国際空港やクルーズ船が停泊する港、アミューズメント施設などもあり、カリビアンリゾートを満喫できます。パイレーツオブナッソーという、海賊のことが詳しく分かる博物館もおすすめです。エグズーマ島という無人島では、野生のブタが海を泳いでいる姿が見られます。透明度の高い海や美しいサンセットも格別で、人気の観光スポットになっています。

・ドミニカ共和国

ドミニカ共和国は、カリブ海諸国のなかでも比較的大きな国です。ラグジュアリーリゾートが点在し、世界中から観光客が訪れます。オールインクルーシブタイプのリゾートホテルが建ち並び、豪華なゴルフコースもあります。ドミニカ共和国の見どころは、美しいビーチや青々とした熱帯雨林、ワニやイグアナ、ザトウクジラなどの生き物にも出会えるなど盛りだくさん。カリブ海地域のなかで、歴史的遺産がもっとも多いのも魅力です。周辺の国々とのアクセスが良いため、お隣の国ハイチや、プエルトリコにも行ってみるのもおすすめです。

・セントマーチン

セントマーチンは、島の真ん中あたりで南北に分かれ、2つの国の領土になっている珍しいリゾートアイランドです。北部はフランス、南部はオランダに統治されているため、異なる雰囲気が味わえます。90平方メートルくらいの小さな島で、車で1周するのに1時間程度しかかかりません。しかし、約120もの国籍の人が集まり、フランス語、オランダ語、英語、スペイン語などが飛び交います。観光で外せないのはマホビーチ。近くに国際空港があり、スレスレを飛ぶ飛行機との距離の近さが有名です。また、グルメアイランドとも呼ばれ、『食』も堪能できる島です。フランス領にある村には有名レストランが集まり、世界中からセレブが訪れています。

中南米・カリブ海リゾートでの過ごし方

最後に、中南米・カリブ海リゾートでの過ごし方をご紹介します。

・やっぱりビーチ!

カリブ海リゾートでの過ごし方に、美しいビーチは欠かせません。カリビアンブルーの海を見ながら、サラサラの白い砂浜でのんびり過ごす。こんな贅沢な時間はありませんよね。海のなかに入ると、足元がくっきり見えるほどの透明度の高さに驚くでしょう。岩場で海の中をのぞけば、カラフルな魚たちがいっぱいです。海沿いのラグジュアリーホテルの多くはプライベートビーチをもち、宿泊者だけでゆったりと過ごせます。また、カリブ海リゾートでは、食事やアクティビティなども宿泊代金に含まれる、オールインクルーシブタイプのホテルプランが充実しています。旅先でお金のことを細かく考えたくない人にぴったりです。

・アクティビティに参加する

カリブ海には、サンゴ礁の美しい島がたくさんあります。ダイビングやシュノーケルに挑戦すれば、南国のカラフルな魚たちに出会えます。イルカやマンタと泳いだり、遊んだりできるツアーへの参加もおすすめ。また、トレッキングや熱帯雨林ツアーなど、大自然を探検できるアクティビティも充実しています。川やセノーテと呼ばれる泉でのシュノーケリングツアーでは、洞窟のなかを泳いで下ったり、滝に打たれたり、冒険気分を味わえます。

・遺跡や街並みを楽しむ

中南米カリブ海地域には、マヤ文明、アステカ文明など、古代文明の遺跡がたくさんあります。要塞の跡や、ピラミッド、石像などが見られます。丘の上に位置する遺跡からは、ジャングルや壮大な森林の景色も楽しめます。遺跡はツアーで行くのが一般的。密林に眠る遺跡や、崖の上の遺跡など、冒険に行くような気持ちで参加すると面白いでしょう。また、カリブ海の国々は、ヨーロッパ諸国による植民地時代の歴史をもちます。ヨーロッパの面影を残す、カラフルなコロニアル調の街並みが見られ、ショッピングや食事も満喫できます。

・ハネムーンや結婚式にも人気

中南米・カリブ海リゾートは、ハネムーンやウェディングにも人気があります。カリビアンブルーの海に白い砂浜のコントラストが美しく、海辺のチャペルで挙げる結婚式は一生の思い出になるでしょう。ロマンティックな夕焼けも2人を祝福してくれます。カリブ海諸国は、日本からは少し遠く、長めの休みを使っていきたいリゾートです。自分へのご褒美旅行にもおすすめ。非日常を味わえる、極上のバカンスを楽しみたい人にぴったりです。

まとめ

中南米・カリブ海リゾートは、南北アメリカ大陸の真ん中あたりに位置しています。日本からの直行便はなく、どの国や島へも所要時間は15時間以上かかります。カリブ海リゾートでの過ごし方は、美しい海や泉でマリンアクティビティを楽しんだり、熱帯雨林の動物やカラフルな鳥たちに会いに行ったり、遺跡やコロニアル様式の街並みを巡ったりなどがあります。ハネムーンや自分へのご褒美旅行にもぴったり。遠くてなかなか行くチャンスがないという場合は、お部屋をリゾート風インテリアにして、バカンス気分を味わうのはいかがでしょうか。