即実践出来る部屋別おすすめディフューザーと芳香アイテムを香りのプロが解説

ご自宅のお部屋など魅力的な香りの空間を作るための芳香イテムは様々です。

お香、スティック型ディフューザー、フレグランススプレー、ポプリ、キャンドル、アロマテラピーなどがあります。どこに何を使えばいいのか、どんな香りが適しているのかよくわからないという方にわかりやすく解説します。 香りの広がる範囲、広がるまでの時間、お手入れ、コスト、扱いやすさ、静音性、デザイン性、香りの持続性を考えそれぞれの部屋によって何が適しているのかみてみましょう。

玄関におすすめのディフューザーと香り

人の家の玄関に入った時、「家の匂い」ってそれぞれ違うと感じたことはありませんか?玄関はその家の第一印象を決める大切な空間。そして、住む人にとっては毎日出入りする場所であり、「行ってきます」と一日の始まりのスイッチを入れ、「ただいま」と安心モードへシフトする場所です。

玄関の靴の匂いが気になるから玄関は強めの香りを使うことがおすすめ。という記事をよく見ますが私はあまりお勧めしません。なぜならば、靴の匂いを消すために強い香りをプラスすると、両者の匂いが混ざりより複雑な匂いになってしまいます。マイナスの香りのレイヤードです。(香りのレイヤードについてはこちらhttps://vacances2020.biz/column/1237/

まずは、玄関は出来るだけ整理し風通しをよくすることが大切です。

ネプライザー式ディフューザー

天然のアロマ精油を使用することで、植物そのものの自然の香りを楽しめる。精油は除菌・消臭・防虫効果も期待できるためおすすめ。ネプライザー式はアロマ精油を微粒子にして空気中に拡散する器材なのでしっかりと香りを感じることができ、拡散力があり精油本来の繊細な香りが楽しめる。精油瓶をセットしてスイッチを押すだけなので便利で扱いやすい。タイマー機能がついているものを選ぶと安心。ただし起動音がある。

玄関に適したアロマ精油】
ライム・レモン・オレンジ・グレープフルーツ・レモングラス・レモンマートル・メリッサなど

スティック型ディフューザー

スティックがフレグランスを吸い上げて、優しく香りを広げる。海外のフレグランスメーカーのものは香水のように選ぶ楽しみもありデザイン性も高くインテリアとしても楽しめる。またスティックの本数によって香りの強さを変えられるため調節しやすく便利。

リビングにおすすめのディフューザーと香り

部屋の中でももっとも広いリビングは、ゆったりと過ごせる空間であることが大切です。テレビを見たり、読書したり、おしゃべりしたり、のんびりと心も身体も解放できるよう促していきましょう。ダイニングルームと同じスペースとなっている家が多いので、できるだけ食事の邪魔にならないような香りを選ぶことがポイントです。

アロマ加湿器

ミストで部屋を潤わせながら程よい香りを感じられる。適応畳数が表記されているので部屋の広さにより水の入るタンクの大きさを決める。またタンク内に雑菌が繁殖しやすいため清潔に保ちながら使用すること。

【リビングに適したアロマ精油】
オレンジ・ベルガモット・パイン・サイプレス・ホーリーフ・ローズマリーなど

フレグランスキャンドル

香りと共に炎の揺らぎで心を落ち着かせ、心身を癒してくれるキャンドル。様々なブランドから多種多様なものが販売されているため、実際に自分の鼻で香りを確かめ直感で「大好き!」と思えるものを選ぼう。

ワックスの種類によっては煤が出やすいものがあるが、大豆が原料になっているソイワックスやパームワックスのキャンドルは煤が出にくく、香りの広がりと香りの持続力がある。家族が寝静まった後、部屋でキャンドルの炎を眺めながら自分一人の時間を過ごすのも自律神経のバランスを整えるのに有効。

お香

お香は古来よりお清めに使われ空間を浄化する役割があり日本人には馴染みのあるもの。火を灯すことで瞬時に香りを楽しめるため、気分転換したい時に向いている。 リラクゼーション効果も高く、煙と香りが漂うことで体臭や生活臭も抑える働きがあり人の動きのあるリビングにおすすめ。残り香を楽しめるのもお香の良いところ。

寝室や自分の部屋におすすめのディフューザー

寝室や書斎、子供部屋など一人になれるプライベートの部屋は健康面をサポートできるようアロマテラピーの芳香浴がおすすめです。植物たちの個性豊かな香りは、心を和ませたり身体の不調を癒したり心と身体の両面に効果的に働きかけてくれます。部屋の広さが6畳から10畳くらいに対応するものを選ぶとよいでしょう。

アロマライト

電球の熱で香りを拡散するアロマライトは、火を使わないので寝室や子供部屋でも安心して使える。ただ香りの広がりは半径1mくらいで部屋がほのかに香る程度。アロマ精油を使わない時は、ルームライトやフットライトとして使うこともできる。

アロマミストディフューザー

水を注ぎアロマ精油を垂らして超音波によってミスト化し香りを拡散。熱や火を使わずに部屋に香りを広げることができる。加湿力はない。使用する度、水とアロマ精油を入れる手間はかかるがフレッシュな香りが部屋に広がる。

ネプライザー式アロマディフューザー

アロマ精油瓶をセットしスイッチを押すだけで香りが拡散されるため便利。部屋全体を香りで満たすことが出来るが、睡眠時は起動音があるため静音性に欠ける。

【寝室に適したアロマ精油】
ラベンダー・マンダリン・ローマンカモミール・ローズゼラニウム・サンダルウッド・ イランイランなど

トイレおすすめのディフューザー

毎日家族全員が使うトイレは、快適な空間にしたいもの。トイレ用芳香剤や消臭剤の独特な匂いが好きになれないという人には、ぜひ天然の香料を使ったポプリがおすすめです。

ポプリ

花やハーブ、スパイスなどを原料とした天然素材のポプリをボウルや小皿などの容器に入れて香りを広げる。お好きなアロマ精油を直接垂らすものおすすめ。

ちなみに、我が家のトイレにはイタリアの「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のポプリを置いています。フィレンツェにある世界最古の薬局として知られ、長い歴史の中で今も変わらず愛されているベストセラー商品で、ゲストに「あのいい香りは何?」と必ずと言っていい程質問されます。スパイシーさと上品な甘さが魅力的で唯一無二な香りです。

フレグランルームススプレー

シュッとひと吹きで香りが広がる気軽さがある。空間に香りをキープすることは難しいが、一瞬で部屋が良い香りに変わる。お気に入りの香水やトワレをトイレに入るたび1プッシュするもの良い。濃厚なため香りが定着しやすい。

アロマストーン

素焼きの手軽なディフューザー。アロマ 精油をお好みで垂らすだけで小スペースに香りを広げることができる。火や電気を使わないためどこでも設置できて簡単に使える

【トイレに適したアロマ精油】
ペパーミント・ユーカリ・ティートリー・レモン・プチグレン・リッツァクベバなど

洗面、脱衣所おすすめのディフューザー

洗面所や脱衣所の香りについて気にしている人は少ないのではないでしょうか? 

水回りが集中している高温多湿な場所だから、匂いがこもってしまったり、雑菌が繁殖しやすいので、心地よい香りがあると不快感を感じないでしょう。

・スティック型ディフューザー

手軽にどこでも置けるし、火や熱を使わないため火事や事故の心配がない。置きっぱなしだから香りの持続力もあり手間がかからない。我が家の脱衣所ではイタリアのドットールヴェラニエスの「FICO SELVATICO」(野生のイチジク)の香りを置いております。夫も私もfigの香りが大好きなので。

充電式アロマディフューザー

充電式でコンパクトサイズのため、扱いやすい。瞬時に香らせることが可能。入浴前にスイッチをO Nにしておくのがポイント。入浴後の時間も癒しのひと時になるでしょう。

【脱衣所に適したアロマ 精油】
ラベンダー・ゼラニウム・ローズウッド ・ユズ・ヒノキ・ローズなど

ハンドソープ

手を洗う時間も癒しのひとときになる香り重視のハンドソープを選ぶのがポイント。手を洗うのも楽しみな時間に変わる。 また合成香料を使ったものは香りがしっかりと残るので洗面所全体に香りが広がるという利点がある。

まとめ

香りを広げるアイテムは多々ありますが、最も大切なのは継続できるものを選ぶということです。三日坊主にならないように常に香りがあることが理想です。香りが好きでもめんどくさがりであれば、部屋に置くだけのスティック型ディフューザーやフレグランススプレー、ポプリなど手間がかからないものをチョイスすれば良いし、アロマ精油の植物そのものの香りが好きな方は、少々手間がかかっても部屋での毎日のセットも苦にならないでしょう。 

また、アロマの各メーカーがアロマ精油を何種類かブレンドしたものも販売していますので、実際に香りを嗅いで、「これは我が家の玄関のイメージに合うな」とか「これは寝室で香ったらリラックスしてよく眠れそうだな」とか「これは自分の部屋がリゾート地みたいな空間になるな」とか妄想しながら心地よいと思える香りを見つけてください。 いつも部屋が心地よいという感覚を大切にしたら豊かな暮らしができると思いませんか?

プロフィール

【荒石由紀恵】

中央大学を卒業後、山口放送に入社し、局アナウンサーとして勤務する。

T V番組内でアロマテラピーを取材したのをきっかけに学び始める。退社後、アロマが盛んなオーストラリアへ留学。生活の中で身近に使われるアロマに触れその魅力にはまり、帰国後に認定資格を取得する。1999年よりアロマ講師として活動を開始し2004年には、「心と身体の真の癒し」をコンセプトにした専門店「AROMADROPS」をオープン。介護施設でのアロマケア、クリニックでの産後ケアにも携わりセラピストとしても活動している。アロマテラピーの可能性を広げるため多方面で香りと他業種のコラボレーションを仕掛けている。

◇アロマドロップス http://aromadrops.net/