子供部屋どうつくる?おすすめの間取りとおしゃれなインテリア
子供部屋の間取りやレイアウトに悩む人は多いと思います。小さいうちはのびのびと過ごし、成長と共に自立を促していくには、子供部屋はどうつくればよいのでしょうか。今回は、子供部屋のおすすめの間取りと失敗しないコツを解説し、おしゃれなインテリアについてもご紹介します。
子供部屋、おすすめの間取り5選
子供部屋は、後で間仕切りをつくるか、最初から個室にするか悩みますよね。まずは、子供部屋にはどのような間取りがあるのか、おすすめの間取り5選をご紹介します。
・広めの部屋を仕切れるようにしておく
広めの部屋をつくっておき、お子さんが成長したら、壁や家具で仕切って個室にする方法です。お子さんが小さいうちは、広いまま遊び場や、家族の寝室として使います。子供部屋がいくつ必要になるかまだ分からないというご家庭に向いています。また、将来仕切ることを前提とし、あらかじめドアやクローゼット、照明、コンセントなどは、お部屋の数だけ設けておくと良いでしょう。想定している壁の位置には、下地材を入れておくとリフォーム工事が楽になります。
・仕切り用の引き戸をつけておく
広めの部屋をつくり、仕切り用の引き戸や吊り戸を設けておく方法です。小さいうちは仕切りを開けたままにし、広い部屋として使います。家族の寝室や遊び場として使っても良いでしょう。引き戸を閉めれば、来客用の寝室として使うことも可能です。お友達とのお泊り会も、お子さんにとって特別な思い出になるでしょう。お子さんが成長したら、引き戸を閉めて個室として利用します。同性の兄弟、姉妹、一人っ子に向いています。
・最初から個室をつくっておく
子供の将来を見据えて、最初から個室をつくっておく方法です。2部屋あれば、小さい頃は1つを遊び部屋や勉強の部屋とし、もう1つは寝る部屋として使うのもおすすめです。複数の部屋は、なるべく同じ大きさにしておくと、将来の兄弟げんかの元を作らずに済みます。年齢の近い兄弟、姉妹に向いています。
・スタディスペース・ワークスペースを家族で共有
寝室としての小さめの子供部屋を人数分つくり、スタディスペースは家族と共有します。年齢が離れていたり、性別が違ったりという兄弟、姉妹、一人っ子にも向いています。受験や集中したい時には個室でも勉強できるように、子供部屋は、シングルベッドと机が置ける、4.5畳以上の広さが良いでしょう。
・収納をファミリークローゼットにまとめる
子供部屋の収納を最小限の大きさにし、洋服や小物をファミリークローゼットにまとめる方法です。家事動線が短くできるだけでなく、子供部屋がすっきりします。ファミリークローゼットでは、お子さんが小さいうちは一緒に着替えたり、洗濯物をしまうお手伝いをお願いしたり、育児と家事が同時にできます。しかし、思春期になると、自分の部屋で着替えたいと言う可能性もあります。子供部屋の収納は、小さくても必ず設けておきましょう。
子供部屋の後悔ポイントに学ぶ、失敗しないコツ
家づくりの先輩たちのなかには、子供部屋のつくり方に後悔している人もいます。先輩たちの後悔ポイントから、子供部屋のレイアウトや内装で失敗しないコツを解説します。
・子供部屋の広さを揃えれば良かった
子供部屋を複数つくる場合、広さや日当たり、収納などの条件が大きく違うと、兄弟げんかや、不満につながることがあります。将来、ずっと根に持たれても悲しいですよね。可能なら、同じ広さに揃えるのがベストです。しかし、同じ広さや間取りができない場合は、トータルの条件を合わせるのがコツです。たとえば、片方の部屋は、広いけれど大きな窓があって家具が置きにくい、もう一方は、狭いけれど収納が充実しているなどです。
・3階の子供部屋まで起こしに行くのが大変
3階建て住宅で、1階にLDK、3階に子供部屋をつくった場合の後悔です。朝、子供がなかなか起きて来ないとき、1階から3階まで起こしに行くのは大変です。子供が学校に遅刻しないように、何度か声をかけねばならない時もあるでしょう。朝は大人も忙しい時間です。子供部屋の配置は、LDKから1フロア以上離さないことがコツです。
・引き戸で仕切ったら、音が丸聞こえだった
あらかじめ付けていた引き戸で個室をつくったら、隣室に音が丸聞こえだったという後悔です。引き戸や家具で仕切って子供部屋をつくると、どうしても音は伝わってしまいます。すき間から音や光が漏れて、兄弟げんかや不満につながる場合もあるでしょう。音や光の問題を軽減させるコツは、すき間にウールなどのすき間材を貼って塞ぎ、引き戸の前にタンスなどの家具をことです。ベッドや勉強机は、引き戸から離れた場所に配置しましょう。また、引き戸の前に防音カーテンや防音ボードを取付けると、より防音性が高まります。
・子供が増えて部屋が足りない
注文住宅の場合、お子さんの人数に合わせて子供部屋を設ける人が多いと思います。しかし、家づくりの時点で考えていた人数より増え、部屋が足りなくて後悔する場合も。1人だけ個室がないのは可哀そうだと、夫婦の主寝室を明け渡したり、リフォームが必要になったりします。子供が増えた場合でも困らないコツは、予備の空間や部屋をつくっておくことです。たとえば、主寝室を10~12畳など広めにし、個室がもう1つ必要になったら間仕切り壁をつくります。お子さんが小さいうちは家族で一緒に寝る場合も多く、主寝室はみんなで寝られる広さがあると使い勝手も良いでしょう。また、和室や客間など、予備の部屋を設けておく方法もあります。
・収納を大きくすれば良かった
とくに女の子の場合、成長に従っておしゃれに興味が出て、洋服や小物が増える傾向です。収納を大きくすれば良かったという後悔は多くあります。部屋の広さを優先して収納が小さくなると、タンスやハンガーラックを買い足して、結局狭くなってしまいます。一般的に、性別による洋服の量には差があります。性別の違う兄弟の場合、部屋の広さは揃えても、収納サイズには差をつけておくのがコツです。
・壁紙がかわいすぎた
お子さんが小さいうちに子供部屋をつくると、かわいい壁紙や照明、家具を選びがちです。子供の成長はあっという間で、新築から3、4年で壁紙を貼り替えて欲しいと言われてしまったという失敗もあります。子供部屋の内装には、お子さんが中学生や高校生になっても飽きがこない、シンプルなものを選んでおくのがコツです。小さいうちはかわいい壁紙にしてあげたいという場合は、アクセントクロスとして、部分的に色や柄を変えるとおしゃれです。また、カーテンやベッドリネンなどは比較的安価なので、思い切りかわいいデザインを選び、成長したらシンプルなものに変えるのもおすすめです。
おしゃれな子供部屋のインテリア
最後に、子供部屋をおしゃれなインテリアにするアイデアをご紹介します。壁紙や床材がシンプルなものでも、工夫次第でおしゃれでかわいい空間に仕上がります。
・ウォールステッカーでアートな空間に
シンプルな壁紙でも、ウォールステッカーを使えば、想像力を育むアートでおしゃれな空間に仕上がります。かわいい柄の壁紙は、年齢が上がると、子供っぽくて嫌だと言われてしまう可能性も。しかし、ウォールステッカーなら、飽きれば簡単に剥がせるので、年齢にあったデザインを取り入れることができます。ステッカーはバリエーションが豊富で、海外製のカラフルでおしゃれなものや、数字やローマ字など、楽しみながら学べるものもあります。また、蓄光性のステッカーもあり、星形を天井いっぱいに貼れば、電気を消して寝るのが楽しみになります。
・天蓋(てんがい)をつける
プリンセス好きのお子さんのお部屋には、天蓋がおすすめです。ベッドやソファコーナーの上に取付けると、お姫様気分を味わえます。立体的なアクセントにもなり、おしゃれで可愛い自慢のお部屋になります。カーテンに囲まれた空間では、本を読んだり、お手紙を書いたり、自分だけのリラックスタイムを満喫できるでしょう。ベッドの上に取付ける場合は、寝返りの際にカーテンを巻き込まないように、ベッドの外側に取付けるよう注意して下さい。
・運動コーナーをつくる
運動が好きなアクティブなお子さんには、子供部屋や家族の共有スペースに、運動できるコーナーをつくってあげるのはいかがでしょうか。オンライン授業や雨が続く場合でも、適度に体を動かしてリフレッシュできます。ブランコやハンモックを天井から吊り下げたり、ボルダリングができるクライミングウォールを取り入れたり、おしゃれでかっこいい遊び場をつくりましょう。冒険心や創造性を育てるにもぴったりの仕掛けです。もう少し手軽なものでは、トランポリンや鉄棒を置いたり、壁やドアにバスケットゴールを取付けたりといった方法もあります。
まとめ
今回は、子供部屋のおすすめの間取り5選をご紹介し、失敗しないコツやおしゃれなインテリアについても解説しました。子供部屋を最初から個室にするか、後から間仕切りをつくるのか、正解はありません。健やかな成長を願うからこそ、どうつくるのか悩みますよね。家づくりの先輩たちの後悔ポイントやおしゃれなインテリアのアイデアを参考にして頂き、お子さまの人数や性別、タイプにあった子供部屋をつくって下さい。