おしゃれで快適な寝室づくり、レイアウトやおすすめの広さも解説
寝室は、快適でリラックスできる空間にしたいですよね。他人に見せるわけではないけれど、おしゃれで、自分好みのインテリアにしたい、と思う人は多いと思います。今回は、寝室のおしゃれなインテリア事例4選をご紹介します。また、レイアウトの種類と注意点、おすすめの広さについても解説します。
寝室のおしゃれなインテリア事例4選
寝室は、忙しい一日の終わりに、自分を取り戻す場所です。ゆっくりリラックスした気持ちで過ごせるよう、インテリアにもこだわりたいですよね。寝室で人気のインテリア事例4選をご紹介します。
・シンプルモダン
シンプルモダンな寝室は、すっきり片付いた印象が好きな人におすすめです。白、グレー、黒といった無彩色を基調とし、スタイリッシュで、清潔感のあるインテリアになります。家具やフローリングで木を取り入れたり、観葉植物を置いたりすると、柔らかさがプラスされ、ナチュラルモダンな雰囲気になります。また、シンプルモダンは、デザインや色が単調になりやすいので、ベッドリネンやクッション、アートパネルなどで、個性的なデザインを一点投入すると良いでしょう。
・北欧テイスト
北欧テイストの寝室は、柔らかく、ナチュラルな雰囲気。家具にはオークなどの木材を使い、壁や天井は、白やベージュを基調にします。ベッドリネンやカーテンには、自然や植物をモチーフにした、北欧らしいデザインを取り入れましょう。壁紙には、アクセントクロスとして、グリーンやオレンジなど、自然界にある色の『アースカラー』を使うのがおすすめです。シンプルになりがちな北欧インテリアを、おしゃれで温かみのある空間にしてくれます。
・シャビーシック
シャビーシックは、フレンチシャビーとも呼ばれ、おしゃれで上品なアンティーク調のスタイルです。インテリアには、中世のフランスを思わせる猫脚の家具や、シャンデリアなどを取り入れ、かわいらしさに大人っぽさを加えた雰囲気です。優しい色使いが特徴的で、白を基調とし、ブルーやグレー、ピンクやブラウンなどをアクセントに使います。しかし、甘すぎる色では、子供っぽくなってしまいます。ベールトーンやグレイッシュトーンと呼ばれる、淡い色や少しくすんだ色にすると、『大人カワイイ』が演出できます。
・ホテルライク
ホテルライクな寝室は、ラグジュアリーな雰囲気になります。非日常を演出するには、大きめサイズのベッドと、落ち着いたカラーコーディネートを取り入れましょう。白、グレー、ダークブラウン、ネイビーなどが上品に仕上ります。照明は、優しい明るさの間接照明や、ブラケットライトを左右対称に配置するのがおすすめ。床材は、踏み心地の良いカーペットが良いでしょう。ベッドの傍らには、サイドテーブルやお気に入りのチェアを置くと、よりホテルっぽさを演出できます。枕元の壁に、絵画やアートパネルを飾ってもいいですね。また、できるだけ生活感を出さないように、家具や物は最小限に留めましょう。
寝室レイアウトの種類と注意点
寝室でベッドをどこにレイアウトすればいいのか、迷う人は多いと思います。次は、レイアウトの種類と、注意点を解説します。
・ベッドレイアウトの種類
ベッドのレイアウトには、主に次の3種類があります。
●壁に寄せる
ベッドを壁に寄せることで、部屋を広く使うことができ、開放感が生まれます。ほかの家具のレイアウトが決めやすく、掃除機もかけやすくなります。寝室内にワークスペースを設けたり、ドレッサーを置いたりする場合にも適しています。また、頭側も壁にくっつけて、2面囲まれるように置くと、おこもり感が出て、落ち着いた気持ちで眠りにつけるでしょう。
●中央に置く
部屋の中央付近にベッド置くと、海外風インテリアや、ホテルライクな雰囲気が演出できます。壁や窓から離れているため、外気の影響を受けにくく、快適な睡眠がとりやすいレイアウトです。両サイドに空間があると、どちら側からもベッドに入りやすいこともメリットです。特に、ダブルベッドの場合は、寝ている人を起こさずに済むので安心感があります。しかし、ほかの家具が置きにくかったり、狭く見えてしまったりというデメリットもあります。
●窓に寄せる
細長い形の部屋や、窓が多い寝室では、ベッドを窓に寄せるレイアウトもあります。メリットは、部屋を広く使えることや、東側の窓際なら、朝日を感じながら、気持ちよく目覚められることです。デメリットは、窓際は外気の影響を受けやすく、冬は冷気が入って寒かったり、夏は暑かったりすることです。また、騒音が気になる場合もあるでしょう。サッシやカーテンには、断熱性、保温性、防カビ、防音といった機能を持った製品があります。機能性の高い製品を取り入れ、デメリットを最小限に抑えましょう。
・寝室レイアウトの注意点
寝室レイアウトを検討する際、どんなことに気をつけるべきでしょうか。注意点を解説します。
●ベッドは壁や窓から離して置く
ベッドを壁や窓に寄せる場合は、すき間を開けるようにしましょう。ベッドをぴったり壁に寄せてしまうと、シーツ交換がしにくくなります。掛け布団がずり落ちてしまう場合も。ベッドは、壁からは5~10cmくらい開けてレイアウトして下さい。また、窓からは50cmくらい開けると、外気の影響を受けにくくなります。窓際に置くと、窓の結露が原因で、ベッドフレームや布団に、カビが生えやすくなります。窓からの距離が確保できない場合、断熱性の高いサッシや窓ガラスを採用するなど、対策をしましょう。
●高さの低い家具を選ぶ
ベッドをお部屋の中央付近にレイアウトする場合、十分な広さがないと圧迫感が出てしまう場合があります。天井に傾斜がある寝室では、なおさら狭く感じます。お部屋に置く物は最小限に留め、高さが低めの家具を選ぶようにしましょう。また、照明もペンダントライトではなく、ダウンライトや間接照明にすると、すっきりとした空間になります。
●お子さんのいるご家庭では、窓際は避ける
ベッドを窓際にレイアウトすると、お子さんが窓から落ちてしまう危険があります。腰上高の窓でも、ベッドが踏み台になり、開けたり覗き込んだりできてしまいます。とくに、寝室が2階にある場合は、十分気をつけて下さい。また、2段ベッドも窓際は避けましょう。どうしても窓の近くになってしまう場合は、窓の内側に転落防止用の柵をつけるなど、しっかり対策しておきましょう。
寝室におすすめの広さとは
最後に、寝室におすすめの広さをご紹介します。寝室の広さは、4.5帖~10帖程度まで、家の広さや置きたい家具などによって、ご家庭により様々です。おすすめの広さについて、広さ別のレイアウト事例や注意点と併せて解説します。
・4.5帖の寝室は、扉やドアに注意
ベッドを1台置くだけなら、4.5帖でも大丈夫です。子供部屋や、来客用の寝室に採用されることの多い広さです。シングルベッドなら、ほかにデスクやシェルフ1台程度は置くことが可能です。ダブルベットの場合は、ほかにサイドテーブルが置ける程度。布団の場合は、ほかに家具がなければ、2組敷けます。しかし、注意点もあります。クローゼットの扉や、ドアの開閉スペースを確保し忘れないようにして下さい。室内を有効に使うために、引き戸や、外開きドアなども検討しましょう。
・6帖は夫婦2人の寝室におすすめ
6帖は、おおよそ10㎡です。シングルベッド2台を、離してレイアウトできます。また、ダブルベッドやクィーンサイズのベッドでも、両サイドにスペースを確保できる広さです。ベッドを壁や窓に寄せれば、ほかにもデスクやテレビ台、サイドテーブルなどが配置できます。もちろん、余裕があればもう少し広い方が、望ましいでしょう。しかし、他のスペースが狭くなってしまったり、収納が十分とれなくなってしまったりすると、快適に暮らせません。あまりスペースに余裕がない場合は、ご夫婦の寝室には、6帖程度がおすすめです。
・8~10帖の寝室は、家族で使う主寝室におすすめ
ご家族で使う主寝室には、8~10帖がもっともおすすめです。お子さんが小さい頃には、みんなで一緒に寝るというご家庭も多いと思います。ダブルベッドのほかにベビーベッドを置いたり、ダブルベッドとシングルベッドをくっつけて置いたりという場合もあるでしょう。布団の場合も、8帖あれば、4組敷くことが可能です。しかし、お子さんが成長して子供部屋で寝るようになると、スペースが空いてしまう場合があります。将来の使い方を含めて検討しておくことが大切です。
・10帖以上の寝室は、ほかの用途にも利用できる
10帖はおおよそ15㎡です。15㎡以上あると、寝室としてはかなり広い空間です。大きめのベッドを置いても、余裕があります。ほかにソファを置いたり、ワーキングスペースを設けたりすることが可能です。寝室は、快適な睡眠がとれるよう、防音性を高めたつくりにすることが多いと思います。静かな空間は、書斎やワークスペースにも向いています。しかし、寝室とワークスペースの兼用は、オン・オフの切り替えが難しいという問題もあります。オンライン会議で、ベッドが映り込むのも避けたいですよね。ベッドとデスクの間に間仕切りを設けたり、カーテンで区切ったりすると良いでしょう。
まとめ
今回は、寝室のおしゃれなインテリア事例やレイアウト、おすすめの広さについて解説しました。寝室では、ゆったりとリラックスし、良質な睡眠をとりたいと誰もが願っています。寝室には何を置きたいのか、今は誰が使って、将来はどうするのかなど、ご家族でよく話し合い、適した広さやレイアウトを決めて下さい。また、プライベートな空間なので、インテリアを他の部屋とは別のテイストにするのも、面白いと思います。こだわりの壁紙や照明を使い、お気に入りの空間にしてください。