観葉植物の置き方と選び方!初心者でもおしゃれな部屋にする方法
観葉植物を置いた、カフェのようなおしゃれなお部屋って素敵ですよね。観葉植物は、インテリアグリーンとも呼ばれ、インテリアに欠かせないアイテムになっています。しかし、お世話する自信がない、どれを選べば良いか分からない、と心配な人もいると思います。今回は、初心者でも手入れがラクな観葉植物の選び方をご紹介します。また、インテリア別のおしゃれな部屋にする置き方や、おすすめの観葉植物についても解説します。
観葉植物を置くメリット
観葉植物をインテリアに取り入れると、おしゃれなだけではなく、色々なメリットがあります。インテリアグリーンを身近に置くことで、どんなメリットがあるかご紹介します。
・空気をきれいにしてくれる
植物は、光合成により、二酸化炭素を吸収し、酸素をつくり出します。植物が呼吸することで、病気や老化の原因とされている活性酸素や、嫌なニオイなど、有害物質を除去するとされています。また、フィトケミカルという植物が作り出す化学物質が、カビの胞子やバクテリアを抑制し、抗菌効果も期待できます。
・ストレス緩和とリラックス効果
植物による癒しの効果は、様々な研究で実証されています。室内に観葉植物を置くことで、ストレスホルモンが減少したことから、ストレス緩和が期待できるとされています。また、植物や花の香りによって副交感神経活動が高まり、リラックス効果も期待できます。
・部屋の乾燥を防ぐ
観葉植物は、水分を根から吸収し、葉の気孔から蒸散します。過剰になりすぎない水分で、空気をうるおし、お部屋の調湿効果が期待できます。天然の加湿器のようですね。もっと加湿したい場合は、毎日、霧吹きで葉に水をふきかけると、蒸散作用がより活発化し、お部屋の湿度を上げることができます。冬場など乾燥が気になる時は、葉っぱにもお水をあげてみましょう。
・疲れ目を癒してくれる
観葉植物を眺めると、大脳皮質の活動が活発になり、視覚疲労改善が期待できます。また、緑色は長時間見ても、目が疲れにくいと言われています。学校の黒板が緑色なのも、そのためです。植物のもつ調湿効果によって、ドライアイの防止にも役立ちます。
・育てる楽しさがある
都市部の生活では、自然と触れ合う機会が少ない人も多いと思います。観葉植物を置けば、身近に自然を感じられる上に、育てる喜びや、生長を楽しむことができます。お子さんと一緒に、水やりなどのお世話をし、生き物への愛情をはぐくむキッカケにしても良いでしょう。
初心者でも手入れがラクな観葉植物の選び方
初心者さんやズボラさんは、ちゃんと育てられるのか、心配があると思います。初心者でも育てやすい、手入れがラクな観葉植物の選び方を解説します。
・乾燥につよい観葉植物を選ぶ
初心者さんには、乾燥に強い、水やりの回数が少ないものが向いています。お水やりは、月に1~4回程度で、あまり手間がかかりません。土が乾燥していると思ったら、水をあげましょう。生長がゆっくりで、大きくなりすぎないため、剪定も少なく済みます。乾燥につよい観葉植物には、パキラ、サンスベリア、サボテン、ローズマリーなどがあります。ローズマリーは、ハーブとして料理に使う場合、食用と書かれている品種を選ぶようにして下さい。食べる楽しみもあると、育てがいもありますよね。
・耐陰性が高い観葉植物を選ぶ
耐陰性とは、日照が少なくても、枯れずに生育できる能力です。植物は、光合成で養分を得るため、日当たりの良い場所を好むものが多いと思います。しかし、なかには多少日当たりが悪くても、育ってくれる観葉植物もあります。耐陰性が高ければ、蛍光灯の明かりでも育ちます。日光に当ててあげるのを忘れそうな人や、日当たりがよくないお部屋に置きたい場合は、耐陰性の高い観葉植物が向いています。例えば、ポトス、シュロチク、ヒメカズラ、ドラセナなどがおすすめです。
・自動給水機能がついた鉢を使う
水やりの手間を減らす方法として、自動で水やりができる鉢を、使う方法もあります。鉢の底が2重(2段)構造になっています。下の部分に水をためておき、不織布などから吸い上げて、植物に給水させる仕組みです。週に1回程度、水を注ぐだけなので、ラクに管理できます。
・ハイドロカルチャーで育てる
ハイドロカルチャーは、ハイドロボールという人工の土を使って、観葉植物を育てる方法です。土があると、どうしても虫がつきやすく、予防や駆除が必要です。ハイドロカルチャーは、虫や病気を寄せつきにくい、という特徴があります。また、土で育てる場合でも、害虫がつきにくい観葉植物を選ぶと良いでしょう。サンセベリア、パキラ、モンステラ、アイビーなどは、虫が苦手な人にもおすすめです。
・フェイクグリーンを使う
手入れに自信がなかったり、負担に感じたりする場合は、フェイクグリーンを使うと良いでしょう。フェイクグリーンは人工の植物です。水やりや、日に当てる必要がなく、虫もつきません。最近では、本物と見間違えるような精巧なものも多く、手軽にグリーンを取り入れることができます。しかし、生きている植物には、みずみずしい生命力があります。初心者でもお手入れがラクな種類を選び、まずは挑戦してみることをおすすめします。
インテリア別、おしゃれな部屋にする観葉植物の置き方
観葉植物は、種類やサイズが豊富です。どれを選ぼうか迷う時は、お部屋のインテリアに合うものを選べば、観葉植物の初心者さんでも、おしゃれな部屋にすることができます。置き方のポイントや、おすすめの観葉植物を解説します。
・北欧インテリア
あたたかみがあり、シンプルで開放感のある北欧インテリア。インテリアには、自然素材やナチュラルカラーが使われていて、観葉植物がちょうど良いアクセントになります。北欧インテリアには、フォルムがかわいらしい植物や、葉の模様が美しいものが向いています。また、スモーキーな色の植物も、インテリアによくなじみます。観葉植物の鉢に、かごやバスケットでカバーをすると、おしゃれな雰囲気になります。
〈置き方のポイント〉
北欧インテリアでは、吊るしたり、棚やスツールに載せたりなど、宙に浮かせる置き方がおすすめ。立体的に飾ることで、視線が上に向き、お部屋を広々と開放的に見せることができます。
〈北欧インテリアにおすすめの観葉植物〉
●ガジュマル
ガジュマルは、幹が丸みをおびていて、愛らしい姿が人気の観葉植物です。古くから精霊の宿る木として親しまれています。なるべく暖かい、日光の当たる場所で育てるようにしましょう。
●パキラ
パキラの幹は、白っぽく優しい色味で、編み込みになっているものも多くあります。葉の形が、手を広げたように見え、別名、『マネーツリー』や『発財樹』とも呼ばれています。
●ポトス
つる性のポトスは、ハンギングでも、鉢でも楽しめます。ハイドロカルチャーにも向いています。葉は、緑と黄緑が混じり合った模様があり、優しい色味。つるが伸びすぎた場合は、カットして水挿しにすると、生長して増やしていくことができます。
●オリーブ
スモーキーなくすみカラーがインテリアに溶け込みます。日当たりを好むので、リビングの窓際で、インテリアのポイントとして大きく育てても素敵です。
・リゾートインテリア
南国のリラックス感がただようリゾートインテリア。高級リゾートホテル風、ハワイアンテイスト、バリ風などがあります。リゾートインテリアには、葉が大きくて、グリーンが鮮やかな観葉植物が向いています。
〈置き方のポイント〉
リゾートインテリアでは、主役になるような大型の観葉植物をメインに、複数を組み合わせて置くのがおすすめです。また、植物の後ろに間接照明を設置すれば、美しい葉の影が浮き上がります。ドラマチックな雰囲気になり、夜もリゾート気分を盛り上げてくれます。
〈リゾートインテリアにおすすめの観葉植物〉
●モンステラ
葉に切り込みが入っていて、南国を感じさせる、個性的な観葉植物です。丈夫で耐陰性、耐寒性があるため、初心者さんにもおすすめです。
●テーブルヤシ
その名の通り、テーブルにも置けるサイズのヤシの木です。南国のトロピカル気分が手軽に楽しめます。多数の細い葉が広がる姿は、活気にあふれています。
●オーガスタ
オーガスタは、バナナの葉に似た大きな葉をもつ、トロピカルな雰囲気の植物です。丈夫で枯れにくく、育てやすいため、人気があります。日当たりのいい場所で育てれば、白い、きれいな花が咲きます。
●ドラセナ
ハワイでは『幸福の木』と呼ばれています。葉が剣のような形で鋭く、上向きで、邪気を払うとされています。ドラセナには種類がありますが、比較的大きくなるものが多く、シンボルツリーにすると良いでしょう。
・和風インテリア
観葉植物は、和の雰囲気に合う種類もたくさんあります。盆栽や苔などよりも、手間がかからない点も魅力です。和風インテリアや和室には、派手すぎず、すっきりとした見た目の観葉植物がおすすめです。
〈置き方のポイント〉
和風インテリアでは、間を意識して、観葉植物の左右や上部に余白をつくるように置くと、上品な雰囲気になります。複数の場合、左右対称(シンメトリー)に置くと、安定感がでます。和風インテリアでは、鉢にもこだわると良いでしょう。重厚さを出したいなら陶器や焼き物が適しています。和風モダンにしたいなら、ガラス製の鉢にするとおしゃれです。皿状の鉢に、苔玉をちょこんとのせても可愛いですね。
〈和風インテリアにおすすめの観葉植物〉
●サンスベリア
剣のように長く伸びた葉は、縞模様が美しく、肉厚です。見た目から『虎の尾』とも呼ばれています。乾燥に強く、丈夫で枯れにくいため、初心者にも向いています。
●ミリオンバンブー
竹のような見た目で、和風インテリアとの相性はバッチリです。『幸運の竹』とも呼ばれ、縁起の良い植物とされています。スタイリッシュな見た目で、和風モダンな雰囲気を演出してくれます。ハイドロカルチャーにも向いています。寒さには弱いので、冬場は、窓際から離して置くようにしましょう。
●オリヅルラン
緑に白のラインが美しい葉をもつ常緑樹。子株をたくさんつけることから、子孫繁栄など、縁起の良い植物とされています。かわいらしい、白い花が咲きます。また、NASAの行った実験で、空気清浄作用があることが示されています。
●シュロチク 細長い葉が広がる常緑樹です。一年中青々とした爽やかな姿を楽しめます。漢字では、棕櫚竹と書きますが、竹ではなく、ヤシ科の植物です。生長が早く、2、3年に一度は植え替えすると、大きく育ちます。
まとめ
今回は、初心者でも手入れがラクな観葉植物の選び方をご紹介し、インテリア別のおしゃれな部屋にする置き方や、おすすめの観葉植物も解説しました。初心者さんやズボラさんは、すぐに枯らしてしまうのではないかと心配な場合もあるでしょう。しかし、手入れがラクな種類を選び、愛着をもって、時々様子を見るようにすれば、生活を豊かにしてくれます。インテリアにグリーンを取り入れ、みずみずしい生命力や、癒しをもらいながら、お家時間を楽しんでください。