家づくりで失敗して後悔したこと4選!注文住宅で成功するコツとは

せっかくこだわって建てたのに、注文住宅で失敗して後悔したくないですよね。昔から、家は3回建てないと納得ができない、と言われています。しかし、現代はインターネットなどで事前に情報が得られ、家づくりの先輩たちの失敗や後悔を、先に知ることができます。今回は、家づくりでの後悔4選をご紹介し、注文住宅で成功するためのコツを解説します。

家づくりで失敗して後悔したこと~間取りと収納~

・家づくり後悔したこと4選

家づくりの先輩たちが、注文住宅で後悔していることは、大きく分けると次の4つに関することになります。

●間取り
●収納
●設備・性能
●外観・外構

まずは後悔の声が多い、間取りと収納の失敗例と対策をみていきましょう。家づくりにおける間取りや収納での失敗は、生活動線のイメージ不足が原因と言えます。住み始めてからは直すことが難しいため、失敗例を知り、しっかり対策しましょう。

・間取りでの失敗例と対策

〈失敗例〉

●玄関から洗面所やお風呂が丸見えだった
●トイレの位置に後悔

〈対策〉

新型ウィルスの流行以降、玄関の近くに洗面脱衣所やお風呂を配置するレイアウトが増えています。洗面脱衣所を使用している時に来客がある事も想定し、仕切り戸を付ける、丸見えにならない角度にする、などの工夫が必要です。

トイレの間取りも、後悔する人が多くいます。トイレは、間取りを考える際に後回しにされがちです。例えば、玄関近くにトイレを配置するのは、定番です。しかし、ドアの向きによっては、来客時に出るに出られず後悔したという人もいます。また、階段下のデッドスペースにトイレを配置し、窓がないことを後悔したというケースもあります。

近年、換気設備の性能が優れてきたことにより、トイレには必ずしも窓が必要というわけではありません。しかし、臭いに敏感な人は気になる場合もあるので、よく検討することが大切です。トイレは誰しも一日数回使用します。空いたところに作るのではなく、使いやすい間取りにしましょう。特に、LDKからの距離が離れすぎていると、ストレスになりやすいので、ご注意ください。また、将来のことも考慮し、トイレは各フロアに作っておくことをおすすめします。

・収納での失敗例と対策

〈失敗例〉

●玄関に収納が足りない
●洗面脱衣所に収納が足りない
●季節家電、節句の飾りなどの収納場所がない

〈対策〉

玄関は、靴箱があれば良いだけではありません。傘やレインコート、虫除けなど、外出時に使うものは置きたいですよね。お子さんのいる家庭では、外遊びの道具や、ベビーカーなども場所を取ります。玄関を広めに作ったつもりでも、収納が足りないと、物で溢れてゴチャゴチャした印象になってしまいます。置きたいものや、靴の数に合わせた収納スペースを確保しましょう。

また、洗面脱衣所も置きたいものに比べ、収納不足になりがちです。洗面用品や歯磨き、整髪用品やそれらのストック。洗面脱衣所には洗濯機を置くことも多く、その場合は、洗剤やストックの置き場も必要です。そして、お風呂上りに使う、タオルやパジャマが収納できるかも、とても重要です。パジャマが部屋にあると、準備を忘れた時、取りに行くのが大変です。毎日のことなので、不便に感じるでしょう。生活動線をよくイメージし、十分な収納量の確保を心がけて下さい。 また、季節家電や節句の飾りなどの収納場所も、忘れられがちです。屋根裏にしまおうと考えても、重くて上げ下げが出来ない場合もあります。出しにくい場所にしまうと、億劫になって使わなくなる場合もあります。収納は、『しまう』と言うより、『使いやすい場所に置く』、と考えることが大切です。

家づくりで失敗して後悔したこと~設備と外観~

次に、設備と外観についてみていきましょう。家づくりにおける設備や外観での後悔は、明るさや体感温度、視覚など、感覚にまつわる失敗が原因と言えます。それぞれの失敗例と対策を解説していきます。

・設備・性能での失敗例と対策

〈失敗例〉

●窓の数が多すぎた、窓に庇(ひさし)を付けなかった
●断熱性が足らず、夏は暑くて、冬は寒い
●床暖房を入れれば良かった、位置が悪かった

〈対策〉

窓は、後悔が多い箇所の1つです。自然光をたくさん採り入れたいと考える人は多く、窓を必要以上に増やしがちです。窓を作ることは、壁を減らすことになり、耐震面でも、断熱性の面でも、建物の弱点になることを忘れてはいけません。窓は、採光や換気で必要な箇所に、必要な数だけ配置しましょう。また、リビングに床までの掃き出し窓をいくつも作り、家具が置けないという失敗もあります。室内のレイアウトはあらかじめよく検討し、窓のサイズを決めるようにして下さい。

窓に庇を付けず、日差しで暑かったり、雨が吹き込んだり、という失敗もあります。庇は本来、日よけや雨よけの役割を果たします。庇を後付けすると、建物を傷つけ、雨漏りのリスクに繋がることがあり、新築時に取付ける方が良いと言えます。しかし、見た目や予算の関係から、取り付けないことも多くあります。庇は、設計時からの計画をおすすめします。

また、床暖房は住んでからの工事が難しく、後悔の声が多い設備です。例えば、吹き抜けにしたことで、暖かい空気が上がってしまい、床暖房を入れなかった事を後悔するケース。また、床暖房をリビングだけに入れたものの、LDK全体に入れなかったために、料理中や食事中に足元が寒くて後悔した、といったケースもあります。

床暖房が心地よく感じる理由は、輻射熱(ふくしゃねつ)の効果によるものです。輻射熱は、波の形で直接伝わり、体を芯から温めてくれます。また、その熱が壁や天井に吸収され、そこからさらに放射されるため、心地よいポカポカが続きます。不快な風や、乾燥しないというメリットもあります。家を建てる地域の気温や、生活シーンをしっかりイメージし、床暖房の導入費用は、あらかじめ予算に入れておくと良いでしょう。

・外観、外構の失敗例と対策

〈失敗例〉

●外観の色が思っていたものと違った
●植栽に丈夫な木を植えたら、大木になりすぎた
●デザインを重視し、細い排水管にしたらすぐ詰まる

建築後、外観の色が想像と違った、という失敗はよくあります。小さなサンプルで見た色と、実際大きな面に塗られた色は、印象が異なる場合があります。素材も同様です。色味や素材は、できる限り大きなサンプルで確認することが大切です。また、室内ではなく、外の自然光の下で見るようにしましょう。その際、サンプルを垂直に立てて確認するようにしてください。なるべく実際の状況に近づけて確認すると、失敗を避けられます。

植栽やシンボルツリーについても、後悔の声があります。丈夫で、手入れがラクな木を選んだら、どんどん大きくなってしまい、落ち葉の掃除が大変だったり、部屋が日陰になってしまったり、という事があります。手入れが簡単と言っても、剪定(せんてい)は必ず必要です。品種によっては、成長スピードが速く、4,5年で2階くらいの高さになってしまうこともあります。また、芝生についても、草刈りをしないと、草がボーボーになります。芝生の手入れは思った以上に大変なので、庭いじりが苦手な人は、避けた方が無難です。

また、デザインを重視し、排水管や雨どいを、細くてスタイリッシュなものにして後悔したという人もいます。排水管や雨どいは、葉っぱなどが風で飛んできて、詰まってしまうことがあります。近隣に大きな木や、公園がある場合は、特に注意が必要です。機能を優先する箇所と、見た目を重視する箇所は、しっかり区別する必要があります。

注文住宅で成功するコツとは

最後に、注文住宅を成功させる3つのコツをご紹介します。

①空間を無駄にしない

注文住宅を成功させている人は、『なんとなく』で部屋を作る事はしません。例えば、『LDKの横に和室があったら、来客用に良さそう』と、なんとなく作って後悔したケースがあります。住んでみたら、畳である必要性がなく、マットを敷いて使っていたり、物置になってしまったり。これは、年に数回の来客用だけを想定し、無駄になって後悔したという例です。

家づくりを成功させる人は、設計時にその部屋の用途をいくつも想定しています。LDK横に部屋を作るとしても、将来までイメージして計画します。お子さんが小さいうちはキッズスペースに、成長後は家事室やワークスペースに、老後は自分たちの寝室に、そして、時には客人に泊まってもらうスペースに。いくつもの用途が想定できれば、作ってから後悔することはありません。家族が成長し、生活スタイルが変わることまでイメージすることが、失敗しないコツです。

②ノリやご縁だけで選ばない

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際、後悔する人の多くは比較、検討が出来ていません。ノリやご縁だけで選ばず、きちんと見て、聞いて、判断することが重要です。ネット上の評判だけで決めたり、住宅展示場を見ただけで決めたりすると、失敗の原因になります。デザインが好みであることはもちろんですが、アフターサポートがしっかりしているか、地元での評判は良いか、坪単価は予算と合っているか、などを確認しておくことが大切です。信頼のおける会社が建てた家なら、長年安心して暮らすことができます。

③要望を言語化できるコミュニケーション力を持つ

注文住宅において、特に重要なのは、要望を言語化することです。設計士は要望を聞き出そうと努力をしてくれます。しかし、家づくりの知識がないからと、プロである設計士に頼り、任せすぎてしまうと後悔の元になります。プロと協力し、プロをうまく使うという気持ちで取り組むことが大切です。 提案をもらったら、質問をしたり、自分達なりの検討をしたりし、理解しようとすることが重要です。コミュニケーションなくしては、信頼関係は築けません。家づくりでは、構造計算や耐震・断熱といった、目に見えない部分の検討も必要になります。全てを理解することは難しく、そのために設計士や営業の人がいます。こだわる部分の要望はしっかり伝え、分からない部分は聞きながら、信頼できる相手と家づくりをして下さい。

まとめ

家づくりで失敗して後悔しないためには、失敗例から学ぶことが大切です。情報社会の現代なら、1回でも満足できる家づくりができます。家づくりでの失敗は、イメージ不足が原因です。限りある予算の中では、諦めるものが出てくるかもしれません。しかし、現在から将来までをイメージし、優先順位をつけておけば、大きな失敗で後悔することはないでしょう。要望を伝えるコミュニケーション力を意識し、家づくりに臨んで下さい。

vacances(バカンス)の規格住宅、フルオーダー住宅ともにリゾート住宅を専門とする女性建築家の内山里江氏が設計デザインをおこなっています。女性ならではの視点は当然に、25年以上のキャリアと2,000件を超える実績から、vacances(バカンス)はプロが考える最高の設計デザインでご提案しています。

また毎日、バカンスのような暮らしを楽しんでいただくためには、基本的な性能面ではココロの底から安心していただける仕様が必要だと考え、耐震や断熱、耐久性など、高性能の最新テクノロジーを導入しています。

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