インナーテラスとは?おすすめ活用方法6選とおしゃれアイテムも解説

インナーテラス、聞いたことはあってもどんな場所でどんな使い方ができるのかよく知らない人も多いと思います。
インナーテラスは、取り入れる人が増えている、人気の間取りです。聞いたことはあっても、サンルームとの違いや、使い方がよく分からない人も多いと思います。今回はインナーテラスとは何か、メリット・デメリット、費用についてもご紹介し、おすすめの活用方法6選とおしゃれにするアイテムを解説します。

インナーテラスとは

・インナーテラスとは

家の中、または半屋外空間にある、天井や壁、窓があるテラスのことです。屋外の開放感と、天候に左右されない室内の、良いとこ取りをした空間と言えます。サンルームとの違いは、サンルームは屋根や壁をガラス張りにしているのに対し、インナーテラスは室内と同様、天井や壁、窓で囲まれているという点です。面積が狭い場合も、開口部を大きくとれば、幅広く採光ができ、明るく広々とした印象になります。

また、インナーテラスの間取りで人気があるのは、リビングとつながって一体になるような配置です。一方、主に洗濯物の室内干しスペースとして利用する場合は、リビングからは目につきにくい場所にすると良いでしょう。住宅の中央部分に配置し、吹き抜けから自然光をとり入れる方法などもあります。続いて、メリット・デメリットを見ていきましょう。

・インナーテラスのメリット

●直射日光や天候を気にせず、おうち時間を楽しめる
●家の中でも外空間のような開放感を味わえる
●家の内と外をゆるやかにつなぎ、広々とした空間を演出できる
●作業スペースとして、汚れを気にせずに使える
●室内干しスペースにもなる
●防音・断熱効果も期待できる

インナーテラスでは、たっぷりと暖かな自然光を感じられ、家の中でも、オープンカフェにいるような、心地よい時間が過ごせます。直射日光や天候を気にせずに、おうち時間を楽しめ、読書やリモートワークにも最適な空間と言えます。

またインナーテラスは、室内にいながらも汚れを気にせず使えるため、ガーデニングやDIYなどの作業場にも適しています。室内干しスペースとしても活躍します。隣室との間の仕切り戸を閉めれば、窓が2重構造になり、防音や断熱の効果も期待できます。静かな生活が好きな人や、赤ちゃんも、快適にお部屋で過ごすことができるでしょう。

・インナーテラスのデメリット

●一般的なテラスと比べると、コストが高くなる傾向にある
●屋根があるので、建築面積に含まれる場合が多い
●他の部屋が狭くなったり、暗くなったりする場合がある
●動線や用途をよく検討しないと、物置になってしまう

インナーテラスは、屋根や壁、窓などが必要な分、一般的なテラスやバルコニーよりも、コストが高くなる傾向にあります。しかし、他の室内と比べると、坪単価は半分程度です。部屋をひとつ増やす費用と考え、予算を組んでおけば、大きくオーバーすることもありません。

また、インナーテラスには屋根や壁があるため、建築面積に含まれる場合が多くなります。その分、ほかの部屋を狭くしなければなりません。間取りも、家の中で陽当たりの良い場所に配置することが多く、ほかの部屋が暗くなってしまう可能性もあります。間口を大きくとって、採光性を良くしたり、仕切り戸をガラスにしたりなど、家の中に光が行きわたるような設計を工夫してもらいましょう。

・インナーテラスの費用

インナーテラスの費用は、一般的なテラスやバルコニーと比べると高くなります。しかし、室内と比べると、坪単価は半分くらいだと言われています。おおよその相場価格は、坪単価50万円程度のようです。床の素材にこだわったり、仕切り戸を付けたり、換気設備を追加したりする場合は、もう少し上がります。使う用途によっては、水道や電気、照明設備なども必要になるので、インナーテラスの使い方をあらかじめ検討し、素材や設備を選ぶと良いでしょう。

インナーテラス、おすすめ活用方法6選

次に、さまざまな用途に利用できるインナーテラスの、おすすめの活用方法6選をご紹介していきたいと思います。

①プライベート空間と『非日常』を楽しむ

インナーテラスは、1階でも2階でも配置できます。例えば、2階リビングの延長に配置してバルコニーとつなげば、開放的でプライベートな空間になります。テーブルやチェア、ソファを並べ、食事やお酒を楽しんだり、スクリーンで映画を見たりなど、おしゃれな「非日常」を楽しめます。

②ガーデニングや家庭菜園

インナーテラスは、寒さに弱い観葉植物を育てるにも安心です。お花やハーブ、野菜を育てることもできます。例えば、ハーブ類なら、バジルやミント、パクチーを育てるのも良いですね。野菜では、ラディッシュやサラダ菜などが、室内でも育てやすいと言われています。

もっと簡単に楽しみたいなら、スプラウトの水耕栽培が良いでしょう。豆苗なら、食べ終わった根の部分を、水に漬けておくだけで、新しい芽が出てきます。また、健康効果が高いと言われる、ブロッコリースプラウトもおすすめです。室内なら、暑さや日差し、虫などが気になる人でも、気軽にガーデニングや家庭菜園を楽しめますね。

③セカンドリビングとして

インナーテラスは、セカンドリビングとしても使われています。例えば、LDKの隣に配置し、境目の床をフラットにすれば、一体の空間として広がりを演出できます。インナーテラスを広くとれない場合でも、吹き抜けやロフトと組み合わせることで開放感が生まれます。

寝室の隣などに設ける間取りもあります。寝る前のひとときに音楽を聴いたり、本を読んだり、ゆったり過ごす空間として利用できます。また、二世帯住宅でもインナーテラスが活用されています。家族が過ごすリビングとは別に、気軽に友達をよんで、お茶ができる場所があれば、気兼ねのない快適な暮らしが叶います。

④アウトドアリビングとして

広さや高さがあれば、インナーテラスでバーベキューをすることも可能です。水道や電気を使えるようにし、ダイニングやキッチンの近くに配置すると、使い勝手の良い動線となります。天候に左右されずに、いつでも楽しめるのが魅力です。雨が続く時期や、寒い冬でもバーベキューが楽しめる場所は、なかなかありませんよね。

また、テントを広げてキャンプごっこをしたり、ハンモック遊びをしたりなど、お子さんと一緒に楽しむ空間としても活用できます。

⑤室内干しスペースとして

インナーテラスは、室内干しにも最適です。天候やひと目、時間を気にせず洗濯物を干すことができます。外干しでは、洗濯物を盗まれる心配や、プライバシーを知られてしまう不安もありますが、室内なら安心です。女性の場合、お化粧をしていない時や、薄着のままではベランダに出にくい、という人もいると思います。インナーテラスは室内なので、誰かに見られることがありません。

また、花粉や黄砂、PM2.5などにアレルギーがある人も、気兼ねなく、衣類や布団を干すことができますね。これはインナーバルコニーに近い使い方になります。設備としては、物干し竿が取付けられるパーツを、あらかじめ付けておいたり、換気設備やサーキュレーターなどを準備しておいたりすると良いでしょう。

⑥ペットのスペースとして

インナーテラスは、ペットのスペースにも適しています。屋外だと、暑すぎたり寒すぎたり、またペットの盗難という心配もあります。家の中では、安心して飼うことができます。転落や脱走などの危険からも守り、思う存分日光浴をさせてあげられます。また、動物が苦手な人が来訪した時は、仕切り戸を閉めれば、来客もペットも快適に過ごすことができます。

インナーテインナーテラスをおしゃれにするアイテム

最後に、インナーテラスをおしゃれにするアイテムをご紹介します。

・テーブルやソファなどの家具

インナーテラスにテーブルやチェア、お気に入りのソファやカウチを置くことで、カフェのような、おしゃれ空間になります。床にラグを敷くのも良いですね。のんびりお茶を飲んだり、夫婦でお酒を飲んだりと、家にいながらも、ちょっとしたお出かけ気分を味わうことができます。

・グリーン

カフェのような雰囲気を演出するには、グリーンは欠かせません。グリーンを置くことで、癒し効果や空気の清浄効果も期待できます。テレワークスペースとして使う場合にも、集中力をアップさせ、眼精疲労の緩和にも役立つでしょう。葉が大き目の観葉植物は、リゾートホテルのような雰囲気にしてくれます。

・おうちキャンプグッズ

近年のキャンプ、グランピング人気に興味はあっても、外で寝ることはハードルが高い、と感じる人もいると思います。インナーテラスは、手軽にお家でキャンプ気分を味わう際にも活用できます。雨風にさらされないので、グッズを置きっぱなしにできるのも便利です。テントやランタンを準備し、ガーラントを飾ったりするのも、雰囲気が出ておすすめです。

・カーテンや仕切り戸

インナーテラスと隣接する部屋との間には、カーテンや仕切り戸があると便利です。洗濯物を干している時に急な来客があっても、さっと閉めれば目隠しになり、丸見えにはなりません。しかし、目隠しできても、光まで遮断してしまうのは困ります。カーテンを選ぶなら、採光レースカーテンがおすすめです。光を取り入れながらも遮像性があり、UVカットやミラー機能付きの製品もあります。仕切り戸を付けるなら、半透明にすると良いでしょう。

土間

インナーテラスの床を、居住空間から一段下げ、土間として使う方法もあります。もともと土間は、家の内と外をつなぐ役割があり、昔の家屋ではよく見られました。現代でも、室内にありながらも、外の作業ができる場所として活用されています。自転車やバイクのメンテナンスをしたり、トレーニング機材を置いて筋トレスペースにしたりと、自由な使い方ができます。

・ハンモック

インナーテラスにハンモックを置けば、リゾート気分やキャンプ気分が味わえます。ハンモックには、吊るすタイプの他に、自立式があります。自立式の中には、寝そべる以外にもチェアになる2WAYのものや、ハンガーラックにもなる3WAYなどの商品があります。 3WAYは、ハンモックとして使わない時は、洗濯物の室内干しで使用することや、服をかけて収納するハンガーラックとして活用できるのが魅力です。また、ハンモックは生地や柄のバリエーションが豊富なので、選ぶのが楽しくなりますよ。

まとめ

インナーテラスには、工夫次第でさまざまな活用方法があります。物置にしないためにも、用途をイメージしてプランすることが大切です。インナーテラスのある間取りを「規格住宅」として持つ住宅メーカーもあります。コストを抑えられるだけでなく、動線への配慮や工夫があり、安心して家づくりに取り入れられます。インナーテラスを検討する際は、使い方やおしゃれアイテムも参考にしてみてください。

vacances(バカンス)の規格住宅シリーズは、インナーテラスが標準仕様になっています。
「スカイテラス」と名付けられたインナーテラスは、ラグジュアリー感に溢れた空間で、外専用の家具や、ジャグジー、BBQグリルが標準仕様となっており入居してすぐに楽しむことができます。
リビングから続くインナーテラスはキッチンからの動線も良く、自然とインナーテラスで過ごす時間が増えていきます。

また、プライベート性を考え、壁にぐるっと囲まれているので、外からの視線も気にならずいつでもジャグジーや、BBQを楽しむことができます。

コストを抑えながら、プライベートな非日常の時間を楽しめるvacances(バカンス)の家をぜひご覧ください。

Small hotel apartment terrace with a autumn view