家庭用ジェットバス(ジャグジー)設置のメリットと選び方
ジェットバスやジャグジーは、疲れた体を癒してリフレッシュさせてくれます。リゾートやスパで楽しむだけでなく、家庭用タイプをマイホームに取り入れたいという人が増えています。今回は、家庭用ジェットバス(ジャグジー)設置のメリットと種類、選び方について解説します。
ジェットバスとジャグジーの違いとは?
そもそもジャグジーとはどのようなお風呂なのでしょうか。言葉の意味やジェットバスとの違い、仕組みについても解説します。
・ジャグジーとは
ジャグジーとは、噴流式の泡風呂のことです。浴槽内にある噴射口から勢いよく気泡や水流が出て、体をほぐしてリラックスさせてくれます。『ジャグジー』という言葉は、元々アメリカの企業であるJacuzzi社の登録商標です。Jacuzzi社はジャクージ兄弟が設立した会社で、社名が泡風呂を表す言葉として世界に広まりました。つづりに合わせて、ジャクージやジャクジーとも呼ばれます。
・ジェットバスとジャグジーの違いはあるの?
現在では、ジェットバスもジャグジーも同じ意味で使われています。どちらも噴流式の泡風呂のことで、大きな違いはありません。しかし、元来ジェットバスは、Jacuzzi社以外の気泡発生装置を備えたお風呂を表す言葉として使われてきました。吹き出し口などから気泡を連続的に噴出(ジェット)することから、ジェットバスと呼ばれています。
・ジェットバスやジャグジーの仕組み
水中ポンプを使って浴槽にある吸水口からお湯を吸い込み、噴射口から勢いよく噴出することで、水流と気泡が出る仕組みになっています。噴射口は、浴槽の側面や床面などに開いていて、製品によって数や向きが異なります。噴射された水流や気泡が体に当たると気持ちが良く、マッサージ効果もあります。
ジャグジーを自宅に設置するメリット4つ
続いて、ジャグジーを自宅に設けるメリットを4つ解説します。
・リラックスできる
ジャグジーのマッサージ効果で疲労回復し、心身がリラックスできます。仕事や学校、家事などで疲れてストレスを感じると、交感神経が優位になり、血行が悪くなって体がこわばります。ジャグジーへの入浴で、緊張状態にあった血管や筋肉がほぐされ、体じゅうに血液が巡ります。血流が十分にあると副交感神経が優位になり、心身がリラックスできます。
・血行が促進される
心身の緊張がほぐれてリラックスできると、血管が広がって血行が促進されます。ジャグジーの温浴効果により、手足の先までしっかりと温まって湯冷めしにくく、冷え性の改善につながります。また、水圧や水流によって筋肉や関節の柔軟性が向上したり、リンパの流れがよくなったりといった効果も期待できます。
・自宅でも非日常を味わえる
家庭用ジャグジーがあれば、自宅にいながら贅沢な非日常気分を味わえます。リゾートのラグジュアリーなホテルやエステのような、極上のリラックスタイムを過ごせます。大人だけでなく、お子さんも泡がたくさん出るお風呂に大喜びでしょう。温水を入れれば、プール遊びにも活用できます。
・美肌効果も期待できる
ジャグジー温浴を続けることで、美肌効果も期待できます。心身がリラックスして血流がよくなると、新陳代謝が活発になります。老廃物や疲労物質が排出されやすくなり、肌のターンオーバーが促進されて美肌に近づくことができます。逆にターンオーバーが乱れると、シミやくすみ、小じわなどの原因となってしまいます。良質な睡眠や栄養、適度な運動も心掛けながら、ジャグジーでストレスや疲れをしっかりとるようにしましょう。
家庭で楽しめるジャグジーの種類
次に、家庭で楽しめるジャグジーにはどのような種類があるのか解説します。
・バスタブ一体式
浴槽にジャグジー装置が備わっているタイプです。設置には工事が必要になるため、家を建てるときやリフォーム時に設置できます。家庭でもスパのようなパワフルな泡や水流を楽しめ、リッチな気分を味わえることが魅力です。稼働音が静かな製品もあり、より本格的で高機能なジャグジーです。
・組み立て式
組み立てるタイプのジャグジーは、屋外で利用したり、持ち運んだりできます。子供用プールのように、空気を入れて膨らませて使います。家のお風呂とは別に、テラスや屋上、庭などへの設置が一般的です。例えば、直径2m程度の製品なら、お風呂約4杯分の水量が入り、大人4人でも入れる広さになります。工事が不要なのに、強めの泡や水流が楽しめることが魅力です。泡の調整機能やヒーター機能を備えている製品も選べます。また、夏場はお子さんのプールとしても活用できます。プールより深さがあるため、お子さんが使う場合には、水量などに注意しましょう。
・マット式
浴槽の床にマットを敷いて使う後付けタイプです。既存のお風呂にも、簡単に導入できることが魅力です。マットから多数の泡が出て、浴槽全体に気泡が広がります。体が泡に包み込まれるような、心地よい感覚を味わえます。しかし、稼働音が大きいことがデメリットです。また、電源コードを使う製品が多いため、近くにコンセントがないと利用できない場合もあります。導入の際は、マットのサイズが浴槽に収まるかの確認も必要です。
・取付け式
ハンディサイズの機器を、吸盤などで浴槽に取付けて使用します。コンパクトで手軽に後付けできることが魅力です。下部についている給水口からお湯を吸い込み、噴射口から気泡や水流を噴射するシンプルな仕組みになっています。充電タイプとコードタイプの2種類で、コードの場合はコンセントが近くに必要です。デメリットは、泡の噴出範囲が限定されるため、肩や腰など希望の箇所に当てづらいことです。値段もお手軽な製品が多い分、パワーに物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
家庭用ジャグジーの選び方
最後に、家庭用ジャグジーを選ぶ際、どのようなことに注意すれば良いのか解説します。
・振動や音への配慮がされているか
ジャグジーは、泡を発生させるときに振動や音が出てしまいます。振動や音に配慮されているかも大事なポイントになります。配慮されていない製品は、夜間など静かな時間に使うと、家族やご近所の迷惑になってしまう場合があります。使う人はリラックスできても、他の人がストレスに感じてしまうのでは困ります。静音タイプを選ぶだけでなく、利用時間のルールを設けるなど、周囲への配慮を忘れずに使いましょう。
・お手入れがしやすいか
ジャグジーは定期的な掃除やメンテナンスが必要なため、お手入れのしやすさも大切です。浴槽やポンプ、配管をいつも清潔に維持しないと、雑菌が繁殖してしまう場合があります。フィルター付きの製品は、取り外しやすいものを選ぶと良いでしょう。手間を減らしたい人には、フィルターのない浴槽一体式が向いています。一般的なお風呂と同様に、風呂釜洗浄剤を使って配管ごと掃除して下さい。ジャグジーを選ぶ際は、お手入れのしやすさも考慮しましょう。
・ヒーター機能付きが望ましい
せっかくジャグジーを導入するなら、ヒーター機能付きが望ましいと言えます。一体式や組み立て式の製品には、ヒーター機能付きのタイプがあり、温かい気泡が噴出されます。追い炊きや保温、温度調節機能も付いているタイプを選べば、寒い時期でもお湯が冷めにくく、半身浴や長くゆったりと入浴する場合も楽しめます。
・屋外で利用できるか
ジャグジーを屋外で楽しむと、開放感が抜群です。テラスや屋上、庭などに設置したい場合は、屋外で利用できる製品を選ぶようにして下さい。天候を問わず楽しめるように、屋根を設けておくのがおすすめです。いつでも外の景色を眺めながら、極上のリラックスタイムを過ごせます。風が気持ち良い季節には、ゆったりと半身浴を楽しんでも良いでしょう。本や飲み物を片手に、自分だけの癒しの時間を堪能して下さい。ただし、周囲から丸見えにならないよう、柵や植栽を設置するなどの対策を忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、家庭用ジェットバス(ジャグジー)設置のメリットと種類、選び方について解説しました。ジャグジーとジェットバスは同じ意味で使われ、どちらも噴流式の泡風呂を指します。ジャグジーに入浴すると、血行が促進されて心身の疲れがとれます。リラックス効果や美肌効果が期待でき、非日常を味わえるというメリットもあります。浴槽と一体のタイプや組み立て式、マット式など様々なタイプがあります。選ぶ際は、お手入れのしやすさやヒーター機能の有無などを確認しましょう。また、屋外で楽しむと開放感抜群で、極上のリラックスタイムが手に入ります。