フローリングは何色にする?家具との相性や失敗しない選び方4選
新築の床には、フローリングを選ぶ人が多いと思います。材質は、天然木の無垢タイプと機能性をプラスした複合タイプがあります。材質と共に悩むのが、色選びではないでしょうか。床は面積が大きい分、お部屋の印象を左右します。今回は、フローリングの色の種類や家具との相性をご紹介し、失敗しない選び方を解説します。
フローリングにはどんな色があるの?
フローリングには、メーカーや素材の違いによって、無数に色があります。ここでは、代表的な5つのカラーをご紹介し、それぞれのメリット・デメリットも解説します。
・ホワイト
清潔感があり、明るい印象のお部屋になります。オフホワイトやライトベージュなどの白っぽいカラーがホワイト系に含まれます。どんな色にも合わせやすく、家具やカーテンなどによってイメージを変えられます。木材の種類は、ホワイトオークやホワイトウォルナットなどがあります。
〈メリット〉
●お部屋が明るく、広く見える
●ホコリや糸くずが目立たない
●どんな色の家具にも合わせやすい
〈デメリット〉
●髪の毛やキズが目立ちやすい
●落ち着いた雰囲気をつくるのが難しい
●経年劣化によって黄ばみや色あせが起こりやすい
・ナチュラル
明るい茶色の床材で、フローリングの定番カラーです。優しく穏やかな雰囲気が演出でき、年齢を問わず人気があります。濃い色の家具とも合わせやすく、コーディネートしやすいことも魅力です。木材の種類は、メープルやアッシュ、チェリー材などがあります。
〈メリット〉
●自然な木に近く、優しい印象になる
●ホコリも髪の毛も目立ちにくい
●壁や天井の色が選びやすい
〈デメリット〉
●無難な印象になりやすい
●品質が出やすく、製品によっては安っぽく見える
・ミディアム
木目が美しい中間的な茶系のフローリングです。合わせる色によって雰囲気を変えられるのが魅力です。暖色系と合わせると、温かみのある落ち着いた印象のインテリアになります。また、和風モダンインテリアとの相性も良く、合わせ方によって洋風にも和風にも活用できます。木材の種類は、オークやバーチ、アッシュなどです。
〈メリット〉
●キズや汚れが目立ちにくい
●木、本来の美しさを楽しめる
●和テイストにも合わせやすい
〈デメリット〉
●深く入ったキズは目立つ
●スタイリッシュな雰囲気は作りにくい
・ダーク
ダークブラウンやブラックなど、シックで重厚感のあるカラーです。壁紙とコントラストをつけると、スタイリッシュでおしゃれなお部屋になります。また、落ち着いた雰囲気や高級感を演出したいという場合にも向いています。木材の種類は、ウォルナットやマホガニーなどです。
〈メリット〉
●重厚感や高級感がある
●スタイリッシュ
●髪の毛が目立ちにくい
〈デメリット〉
●狭く見えがち
●ホコリや糸くずが目立つ
●インテリアのテイストを変えにくい
・グレイッシュ
グレイッシュは、灰色がかった明るい茶系のフローリングです。ベージュ寄りのグレージュも含まれます。北欧スタイルやヴィンテージ、ホテルライクといった人気のインテリアと相性が良く、おしゃれで洗練された雰囲気が演出できます。合わせる家具やラグ、カーテンなどの色によって、大きく印象が変えられることも魅力です。例えば、モノトーンカラーと合わせるとクールでカッコイイ雰囲気になります。しかし、床材の木目によって温かみがプラスされるため、寒々しい印象にはなりません。
〈メリット〉
●おしゃれで人気のインテリアと相性が良い
●ホコリや糸くずが目立たない
●茶系、グレー系、どちらの家具とも合わせやすい
〈デメリット〉
●暗い印象になる場合がある
●グレー系だけの色合わせは難しい
フローリングと家具の色、相性が良い組み合わせとは
次に、フローリングと家具の色の関係について解説します。合わせたり、揃えたりした方が良いのか詳しく見ていきましょう。
・フローリングと家具の色は合わせるべき?
必ずしも合わせる必要はありません。しかし、合わせた場合と、異なる色にした場合では、見え方が変わります。フローリングと似た色の家具を選ぶと、空間に統一感が生まれ、落ち着いた印象になります。例えば、ホワイトやナチュラルで合わせると、清潔感や開放感のある空間が演出できます。ダーク系でまとめると、高級感のある、大人っぽい雰囲気になります。また、床と家具を違う色にした場合は、空間にメリハリが生まれ、家具がアクセントになります。
・家具の色は揃えた方がよい?
例えばLDKには、ダイニングテーブルやチェア、テレビボード、収納など、家具の種類がいくつもあり、色を揃えるべきか迷いますよね。大きな面積を占める家具については、なるべく揃えるのがおすすめです。とくに、フローリングと家具の色が異なる場合は、家具同士は揃えておくことで、トータルバランスが良くなります。
・フローリングと家具の色、相性の良い組み合わせは?
フローリングの定番色とも言えるナチュラル系の床を例に、家具との組み合わせを3パターンご紹介します。実は、目指すインテリアによって適した組み合わせは異なります。
●ナチュラル床×ナチュラル系の家具
家具を床に合わせてナチュラル系で統一すると、明るくホッとできる空間になります。シンプルで飽きがこず、失敗の少ない組み合わせです。壁や天井の色もホワイトやベージュといった明るいカラーを選ぶことで、爽やかで開放感のある空間になります。ラグやソファなどにも天然素材を取り入れたり、観葉植物を飾ったりすると、よりリラックス感が演出できます。
●ナチュラル床×ホワイト系の家具
家具をホワイトにすると、可愛らしく、抜け感のあるインテリアになります。壁も白系にすることで、家具が空間に馴染み、主張し過ぎません。カフェ風やヨーロピアンテイストのインテリアを目指す人に向いています。例えば、全体が白っぽい家具でも、脚などがナチュラル系のものを選べば、全体がまとまりやすくなります。
●ナチュラル床×ダーク系の家具
ナチュラルとダークでは、木の濃さに差があるため、一見合わないように思うかもしれません。しかし、家具の高級感やカッコよさが際立ち、アクセントになります。ポイントは、ダーク系の分量を多くし過ぎないこと。ダーク系の家具は、背の低いものを選ぶと重くなりすぎません。また、ラグやカーテンに中間的な色を取り入れると、家具だけ浮いたりせず、まとまって見えます。
フローリングの色で失敗しない選び方4選
最後に、フローリングの色で失敗しないための選び方4選を解説します。
・インテリアのテイストに合わせる
目指すインテリアのテイストによって選択肢を絞ると選びやすくなります。例えば、全体をナチュラルテイストにしたい場合は、ナチュラルやミディアム系のフローリングがおすすめです。茶やグリーン、オレンジといったアースカラーをインテリアのアクセントに加えると、さらにリラックス感のある空間になります。また、スタイリッシュやシンプルモダンを目指すなら、ホワイトやダークといったメリハリのある色が適しています。北欧風やフレンチシック、ヴィンテージなどには、グレイッシュやグレージュなどがおしゃれです。
・持っている家具に合わせる
今持っている家具を新居でも使う場合、木の部分とフローリングの色を合わせると統一感が出て失敗がありません。また、家具と濃さを変えた場合は、空間にメリハリがでます。家具を空間に馴染ませたいか、アクセントに使いたいかによって、フローリングの選び方が変わってきます。
・部屋の広さによって決める
色の効果を利用し、部屋の広さによって決める方法もおすすめです。色には、本来の広さより広く見える膨張色と、実際より小さく見える収縮色があります。広く見える代表的なカラーは、ホワイトやベージュです。部屋の面積を広くとれない場合には、ホワイト系のフローリングを選ぶと良いでしょう。実際より広く見せることができ、開放感が出せます。
・汚れの目立ちにくさで選ぶ
汚れの種類によって、目立ちにくいものを選ぶ方法もあります。例えば、白い毛のペットを飼っている場合、ホワイトやナチュラルの床なら、毛が落ちていても目立ちにくいでしょう。ペットの爪などによるキズも、ホワイト系の方が目立ちません。また、道路沿いや緑に囲まれた土地など、砂埃や土埃が多い環境には、ミディアムやダーク系のフローリングがおすすめです。色選びだけでなく、キズに強いタイプや、お掃除ロボットに対応したタイプなど、機能面も合わせて検討することが大切です。
まとめ
今回は、フローリングの色の種類とメリット・デメリットについてご紹介し、家具との相性や失敗しない選び方を解説しました。フローリングの代表的な色は、ホワイト、ナチュラル、ミディアム、ダーク、グレイッシュです。家具との組み合わせで悩む場合は、似た色を選ぶと良いでしょう。選び方は、インテリアのテイストに合わせる方法や、汚れの種類によって目立ちにくいものを選ぶ方法などがあります。また、色の効果を利用し、お部屋の広さによって選ぶのもおすすめです。ぜひ、フローリング選びの参考にして下さい。