サウナのある家に住みたい!種類や効能、お手入れ方法も解説

サウナブームといわれる中、家づくりの際にサウナ導入を検討する人が増えています。お風呂に入るように、自宅でサウナに入れたら良いですよね。昨年の新語・流行語大賞の候補にも『ととのう』という、もともとサウナ愛好家が使っていた言葉が選ばれ、関心度の高さを表しています。今回は、自宅に設置できる種類や効能、家にあるメリットや気になるお手入れ方法についても解説したいと思います。

サウナの種類

サウナは『蒸し風呂』という意味のフィンランド語です。日本でも50年以上前から楽しめるようになり、最近はブームにより自宅用のニーズも高まっています。まずは自宅に導入できるサウナの種類を、温度の高い順にご紹介していきます。

乾式サウナ

日本でサウナと言えばこのタイプです。温度は80~100℃と高温で、湿度は5%前後しかなく、ドライサウナとも呼ばれています。高温低湿で乾燥しているため、息苦しさを感じることや我慢をして入るイメージもあり、子供や妊娠中の人は利用できません。サウナ→水風呂→外気浴(休憩)のサイクルで入浴すると、『ととのう』感覚を実感できるといいます。

・ロウリュサウナ

サウナ発祥の地であるフィンランドの伝統的な入浴方法です。フィンランド式とも呼ばれ、温度は70~90℃、湿度は15~30%くらいです。室内には必ずストーブが置かれています。ロウリュとは、ストーブの上に置かれた高熱のサウナストーンに水をかけて発生させる蒸気のことです。蒸気によって室内の湿度や体感温度が上がり、発汗を促します。

ロウリュをタオルなどで仰いで熱波を発生させ、一気に発汗させる映像をテレビで見たことがある人もいるかと思います。適度な湿気によって、乾式の息苦しさなどのデメリットが解消され、乾式と湿式の2WAYで使えることからも最近特に人気のタイプです。

・遠赤外線サウナ

遠赤外線の放射により輻射熱で加温するタイプです。温度は50~70℃と中温で、湿度は10~15%程度です。例えると日光やこたつのような暖かさで、換気をしても熱が逃げにくいため、適度に換気しながらサウナを楽しむことができます。

遠赤外線は熱透過性に優れており、比較的短時間で深部まで温めることができます。体への負担が少なく、高温高湿が苦手な人におすすめです。

・湿式サウナ

スチームサウナやミストサウナといった加湿式のタイプです。温度は40~60℃の低温~中温、湿度は90~100%程度で、全身がじんわりとうるおいで包まれます。スチームとミストはどちらも低温高湿ですが、違いもあります。

スチームは粒子が非常に細かく、足元から蒸気が上がってくることが多いのに対し、ミストは温水の粒子が頭上から降ってきて、霧で体を温めます。室内にシャワーを設置すれば、部屋を移動せずに汗を流せるメリットがあります。また乾式に比べて低温のため、子供からお年寄りまで楽しむことができ、肌や髪を乾燥から守ってくれます。 ミストサウナは浴室に設置するだけのタイプや浴室乾燥機と一体のものもあり、スペースがとれない場合におすすめです。また、湿式ではお気に入りの本などを持ち込むと、湿気でしわになってしまうのでご注意ください。

サウナの効能と家にあるメリット

ここ数年の自粛生活で、心と体が健康であることの大切さをより強く感じた人も多いのではないでしょうか。サウナ入浴をすると、身も心も浄化されるような感覚を味わえます。次はサウナにはどんな効能があるのか、身体的効能と精神的効能に分けてみていきましょう。また、家にあるメリットについてもご紹介したいと思います。

・身体的効能

●新陳代謝アップ
●免疫力アップ
●冷え性改善、肩こり改善
●疲労回復
●アンチエイジング、美肌効果
●睡眠の質の向上

乾式か湿式かなどで期待できる効能は変わります。また入浴時間や方法を守らないと体や肌への負担が大きくなってしまうのでご注意ください。

・精神的効能

●スッキリ感、リセット感
●ストレス解消
●リラックス
●精神状態の安定
●発想力アップ

サウナと水風呂に入り、その後休憩をとるという一連の流れで、交感神経と副交感神経が交互に優位になります。それを繰り返すことで自律神経のバランスが整い、ストレスが解消されて精神状態が安定します。また、体だけでなく脳の疲労も回復でき、感覚が敏感になって発想力アップも期待できます。

家にあるメリット

●入浴後に車や電車で移動しなくてよい
●入浴後にお化粧や身支度をしなくてよい
●好きな時に、好きな温度、好きな音楽、好きな香りで入浴できる
●ととのい、から1分でベッドに直行できる
●家族で一緒に楽しめ、コミュニケーションの場になる
●使用頻度が上がれば、初期費用がまかなえる

サウナが家にあるメリットはたくさんあります。コロナ禍においては、サウナに行きたいのに営業が自粛になったり、複数人で個室に入ることを不安に感じて行く機会が減ったりなどあったと思います。自宅にあれば、好きな時に誰にも気兼ねせず入浴でき、いつでも心と体をスッキリととのえることができます。 また、子供と一緒にお風呂に入れる期間は短いですが、サウナなら大きくなってからも一緒に入ることができ、家族のコミュニケーションの場にぴったりです。

サウナのお手入れ方法

最後にお手入れ方法について解説していきます。導入を考える際には特に気になる点ではないでしょうか。タイプに分けてご説明します。

・乾式、ロウリュ、遠赤外線

内装には主に木材が使われています。木材は熱を均一に取り入れ、放射することができる特徴を持ち、保湿性にも優れているためサウナにはぴったりの素材です。使用する際はマットやタオルなどをひくようにし、使用後は汗などを拭きとるだけにして下さい。

毎回水をかけたり流したりはしない方が良いでしょう。木材がいつも濡れていると、壊れやすくなったりカビが生えたりして耐久性が低下してしまいます。使用後もストーブを15~30分程度つけておくと乾燥しやすくなります。

室内を洗い流す掃除は年に1~4回程度とし、中性洗剤を使って柔らかいブラシで優しく洗って下さい。ベンチや足置きなど、移動できるものは外に出して掃除すると乾燥させやすくなります。室内もしっかり換気、乾燥させましょう。またロウリュサウナのストーンは消耗品のため、2~3年で買い替えが必要になります。

・湿式

使われる内装材は木材やタイルがあります。湿度の高さからカビの発生に注意が必要です。使用後は、毎回汗や水滴を拭いて、余熱でしっかり乾燥させるようにして下さい。汗は透明ですが、時間が経過するとカビや黒ズミの原因になってしまいます。

木材の場合は乾式同様、年1~4回程度、室内を洗って、換気、乾燥させるお手入れを実施してください。タイルの場合はお風呂のお掃除と同様のお手入れをして下さい。

まとめ

今回はサウナの種類や効果、家にあるメリット、お手入れ方法についても解説しました。家庭用サウナには置き型とフルオーダータイプがあります。初期に設備費用が掛かるものの、電気代は1人用で1時間約30円~と、高額ではありません。また、ハウスメーカーの中には規格住宅でサウナが組み込めるプランをもつところもあります。家にいながら、仕事やトレーニング、そしてサウナ入浴もできたら素敵ですよね。ぜひ家を建てる際は、サウナがある生活を叶えてみませんか。

vacanesの規格住宅では、テラスにサウナを設置できるオプションを新たに開発しました。
ただ、サウナのある家ではなくテラスにサウナをつけることで、サウナの良さを最大限発揮できる「日々、ととのう家」としてご提供しています。 ぜひ、サウナのある暮らしをご検討ください。