次々と幸せが舞い込む家にしたい!幸福を引き寄せる香りとは?香りのプロが解説

私たちは、人生のうち一体どれくらい「家」にいるのでしょうか? 

統計を見てみますと1年間に在宅している平均時間は5855.93時間、1年のうちにおよそ244日間を家の中で過ごしている計算になります。
(N H K放送文化・国民生活時間調査報告書内データを元に計算)

仕事終わりや休日にお洒落なカフェやレストランで心地よい時間を過ごしたり、インテリアショップでハイセンスな雑貨やインテリアに心弾ませたり、フラワーショップで花や観葉植物に癒されたりと、心がウキウキすることってたくさんありますよね。
いやむしろ在宅中より外出中の方が、幸福感を感じることが多いかもしれません。

でも考えてみてください。
そんなに長い時間を過ごす「家」が、同じように居心地が良く、心が弾み、癒される場所になればどうでしょう。
「早く家に帰りたい!」「充実した時間を部屋で過ごしたい!」「家にいるだけで元気になる!」そう考えるようになるのではないでしょうか? 
「家」が一番のパワースポットになるのです。
自分の部屋が快適ならばストレスも激減し幸福度もアップしそうですよね。

そこで、おすすめしたいのが香りです。整理整頓された空間に香りがあるだけで全く違う印象を受けるはずです。
あなたの家を、“羽を休める場所”ではなく、“幸せになれる場所”に変えていきませんか?

幸運を引き寄せる香りってあるの?

このように言うとスピリチュアル系なの?と思うかもしれませんがそうではありません。
では「あなたにとって幸せとは?」と聞かれるとどう答えますか?
掴みどころのない問いに戸惑ってしまいますが、実はとてもシンプルな答えがあります。

「幸せとは脳内が幸福物質で溢れている状態」のことだと科学では定義されているそうです。
この幸福物質が脳内に分泌されると私たちは自ずと幸福感に満たされるそう。
(ココロとカラダを幸せにする奇跡の物質を出す方法5選より)

だとすれば分泌を促せば幸せな感情に満たされたり、心がウキウキ弾むのではないでしょうか。

幸福物質とは3つの幸せホルモン

セロトニン・オキシトシン・ドーパミンが主なものです。

・セロトニン・・・自律神経のバランスを整え、心身の安定や心の安らぎを与えストレスを軽減するホルモン

・オキシトシン・・・心穏やかにし不安や恐怖心、イライラを和らげ優しくいられるホルモン。

別名愛情ホルモン・抱擁ホルモン・絆ホルモン・癒しホルモン・コミュニケーションホルモンとも言われています。

・ドーパミン・・・やる気や意欲が高まり達成感や快感をもたらすホルモン、ご褒美ホルモンとも言われます。

これらの幸せホルモンは実は、良い香りや好きな香りを嗅ぐ事でも分泌されるというのです。
何を伝えたいのかと言うと、あなたの家に心地よい香りを取り入れるだけで、家での暮らしに彩りを添えるだけでなく、幸せな暮らしが待っているかもしれないのです。

幸運を引き寄せたいのならばお気に入りの香りを見つけることから始めてみましょう。

お気に入りの香りの見つけ方

あなたが匂いをかいで幸せだな。心地いいな。と感じる香りの系統はありますか?
例えば、柑橘系、フローラル系、エキゾチック系、樹脂系、スパイス系、ウッディー系、ハーブ系に分けるとわかりやすいかと思います。
お気に入りの香りを見つけるためには、自分がどの系統が好きなのか見極めることから始めましょう。

アロマテラピーでは、香りの基本原則として、同じグループや隣同士のグループは香りの相性がいいと言われています。
例えば柑橘系グループで言うとオレンジ、レモン、ベルガモットをブレンドしたものは同グループ内なので相性がいいです。
また、柑橘系のグループの隣に位置しているフローラル系のローズ、ジャスミン、カモミールなど花の香りがするものは柑橘系と非常に相性がいいです。
と同時にハーブ系も隣に位置していますので、ペパーミント、ローズマリー、マージョラムなどハーブの香りは柑橘系の香りととてもよく合います。
それを元に考えるとアロマ精油だけではなく、市販のルームフレグランスも自分の好きな系統で選ぶと間違いがないでしょう。

ルームフレグランスを選ぶときは、香りの説明が表記されていますから、確認して自分が好きな系統かどうかチェックしてください。
そして必ずテスターで香りをかいで表情筋が緩み、身体の緊張感も解けるような感覚があるか意識して、「これ、大好き!」と嗅覚が喜ぶものをチョイスするのポイント。
そうしてお気に入りの香りが見つかれば、あとは生活の中に取り入れるだけです。

まとめ

芳香アイテムは様々です。
お香、スティック型ディフューザー、フレグランススプレー、ポプリ、キャンドル、アロマテラピーなど多岐に渡りますが、重要なことは嗅覚が喜ぶ大好きな香りだということ。
そして一過性のものにならないよう継続して使うこともとても大切です。
物珍しさに最初だけ楽しんで、めんどうくさい、飽きたなどでやめてしまわないでください。
常に心地よく香っていることで、結果、家を居心地の良い部屋、空間に導いてくれるはずです。

この部屋にはこんな香りが適していると提案する事もできますが、私はシンプルに「好きな香り」「いつまでも香っていたいもの」「本能で感じる香り」「部屋に置くとウキウキするもの」をおすすめしています。
購入する際は、実際に匂ってあなたの感覚を大切にして選んで欲しいと思います。

部屋の快適さは幸福度にも大きく影響をもたらしていると言われています。
嗅覚を味方につけて快適な部屋を作れば、幸せホルモンも分泌されて、いるだけで幸せな気分に満たされ、リラックスでき、心身のバランスが整っていく、そんな理想的な部屋になるはずです。

居心地の良い部屋では自然と笑顔が広がると思いませんか?
自分が自分らしくいられる場所、家族にもその幸せは伝染し、自然と幸運は引き寄せられると思うのです。

プロフィール

【荒石由紀恵】

中央大学を卒業後、山口放送に入社し、局アナウンサーとして勤務する。

T V番組内でアロマテラピーを取材したのをきっかけに学び始める。退社後、アロマが盛んなオーストラリアへ留学。生活の中で身近に使われるアロマに触れその魅力にはまり、帰国後に認定資格を取得する。1999年よりアロマ講師として活動を開始し2004年には、「心と身体の真の癒し」をコンセプトにした専門店「AROMADROPS」をオープン。介護施設でのアロマケア、クリニックでの産後ケアにも携わりセラピストとしても活動している。アロマテラピーの可能性を広げるため多方面で香りと他業種のコラボレーションを仕掛けている。

◇アロマドロップス http://aromadrops.net/